今年は春に「GINZA SIX」、秋には「上野フロンティアタワー」といった新たなデパートの形といえる商業施設がオープン。各メディアでも度々話題になっていますが、ほかにも見逃せないトピックスがあります。それが「東武百貨店 池袋本店」の進化! ここ数年、池袋自体の街の在り方が変わり人気が高まっており、その原動力のひとつが同百貨店なのです。
各地の名店が並ぶなかに独自目線の斬新なセレクトショップが登場!
ここ最近のリニューアルを見ても一目瞭然。例えば、2016年の2月26日に11~15階のレストランフロアが25年ぶりに全面リニューアルしました。また、地下でいえば、同年7月に「HANA 3 TERRACE(ハナサンテラス)」というスイーツエリアがオープン。「クロッカンシュー ザクザク」などの超人気店に加え、定期的に注目店が入れ替わるイベントスペースとして人気を博しています。
そして、今秋また新たにデパ地下の一部エリアが改装。地下1階約1,100㎡の広大なフロアが食品売場として生まれ変わりました。ということで、まずはそちらから紹介していきましょう。テーマは「自由に選べて、過ごせる食の空間」。新たな食ニーズに対応するために4つのエリアに分けて展開し、2つの自主編集売場とカフェ2店舗、イートイン併設のデリ5店舗を含む合計27ショップで構成されています。
特に新しいと思ったのは、オリジナル店舗の「OYATSU table」と「nicodeli」です。前者は各地のお土産を含めた約400種の和洋菓子を、200~300円で小分けされた1品ずつ駄菓子屋感覚で楽しめるというもの。後者は、百貨店らしいコンビニといったところでしょうか。高級スーパーのようにこだわりのデリがありつつ、一般的な大手メーカーのNB(ナショナルブランド)商品もあり。「ちょっといいものをサクっと買いたい」というニーズにマッチしそうな新業態になっています。
ほかにも「酒 Market」には、“缶つま”でおなじみの「国分」発の画期的なセレクトショップ「ROJI 日本橋 by KOKUBU」が、百貨店として初出店。併設される「ワインショップ・エノテカ」と、学芸大エリアの超人気フ-ドセレクトショップ「GOOD FORTUNE FACTORY」の2号店とともに売り場を盛り上げます。
そして、池袋のトレンドグルメ激戦区化に拍車をかけるであろう注目店も続々。超人気パン屋「365日」や「15°C」のオーナーシェフとして有名な杉窪章匡氏プロデュースの「サンチノ」、チョコレートトレンドの最先端である“ビーン トゥ バー”の専門店「ミニマル」、コンビーフが超有名な千駄木の老舗「千駄木腰塚」、宮城の名店「かまぼこの鐘崎」が手掛ける和惣菜の専門店「杜のこんだて鐘崎」など、各ジャンルの実力店が軒を連ねています。
東武は池袋で最もラーメンに力を入れている商業施設だ!
ちなみに、池袋といえば「ラーメン激戦区」のイメージがあると思いますが、名店「東池袋 大勝軒 本店」をはじめ、いまでもあまたのラーメン店がひしめき合っている街です。それもあってか、「東武百貨店 池袋本店」は超名店の招へいに尽力し、成功しているのをご存知でしょうか。そのひとつが、つけ麺隆盛の歴史を語るに外せない本川越のレジェンド「頑者」の支店「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」(東武ホープセンター内)であり、10月11日にニューオープンした「中華そば 依々恋々(いいれんれん)」なのです。
依々恋々もまた、ラーメン界においては超話題のお店。「気むずかし家」「烈士洵名」「魚雷」「チラナイサクラ」などを展開する長野発の「ボンドオブハーツ」グループの塚田兼司さんが手掛けており、依々恋々は今年2月に長野にオープンした新ブランドの2店舗目にあたります。ただ注意したいのは、同店は2018年4月1日までの期間限定店舗ということ。半年というレアな出店となりますので、ぜひチェックを!
フードのトレンドに力を入れつつ、新しい池袋の食文化を発信しようとしている「東武百貨店 池袋本店」。しかも、来年の秋には地下2階の一部を新たに全面改装し、さらに魅力的なデパートへと磨きをかけるようです。渋谷、銀座、日本橋、新宿などとともに、池袋の今後も見逃せませんね!
【施設情報】
東武百貨店池袋本店
住所:東京都豊島区西池袋1-1-25
アクセス:JR山手線ほか「池袋駅」直結
営業時間:10:00~21:00 ※日曜日・祝日は20:00まで(依々恋々は11:00~22:00/L.O.21:30)
定休日:1月1日、不定休