オフィス街、問屋街として知られる東京・小伝馬町。「あのあたり、オシャレなカフェがなくて不便なのよ~」と、嘆く人に朗報です。12月13日、小伝馬町駅と馬喰町駅の中間地点に「GATE CAFE」(ゲートカフェ)がオープンしました。同店を経営するのは、同じビルにオフィスを構えるツインバード。ツインバードは、ものづくりの盛んな新潟県燕市に本社を置く電機メーカーで、コスパの高い調理家電や生活家電で知られています。今年の10月には冷蔵庫・洗濯機市場へ本格参入したばかり。
そんなツインバードがこの「GATE CAFE」をオープンさせたのは、お店自体の営利目的だけでなく、ユーザーに同社が提案するライフスタイルを体験してもらい、様々な情報を収集・発信するため。その大きな目玉は、同社ホームベーカリーで作る低糖質ブランパンと、同社の地元・新潟から届く野菜や食材を取り入れたメニューです。
料理メニューはお野菜たっぷりで中年男性にもうれしい
実際にフードメニューを試食させて頂いたところ、どのメニューも野菜が新鮮でみずみずしく、素朴な味わいのブランパンとも良く合います。野菜だけでなく、チーズや肉、サーモンや半熟卵などがミックスされているので、ほどよいボリューム感もあり。居合わせた別媒体の女性に話を聞いてみると、「野菜が多いのがうれしい。食物繊維たっぷりで低糖質のブランパンは、ダイエットにもいいですね。サラダは意外にドレッシングが効いていて、飽きずに食べられます」とのこと。
41歳独身の筆者としては、たっぷりのお野菜とともに、しっとりおいしい牛肉が味わえて、オレンジのアクセントも楽しい「ローストビーフとオレンジのサラダ」が気に入りました。男性にはちょっと物足りないんじゃないの? という方もおられるかもしれませんが、筆者のように、加齢により代謝が落ちて「生きているだけで太る」という世代にはうれしいメニュー。実際、同店は20~40代のOLがメインターゲットだそうですが、40代男性もターゲットにしているそうです。
開放的な店内でまろやかな雪室珈琲が楽しめる
ドリンクはコーヒー、季節のスムージー、フルーツビネガー、ソフトドリンクを用意しています。コーヒーは新潟の雪室(ゆきむろ)で熟成させた雪室珈琲を使用。苦味が少なく酸味がまろやかで、いつまででも飲んでいたい…と思わせるようなやさしい味わい。フルーツビネガーは、同社のビネガーメーカーを使用して作ったもので、ソーダ割り、水割り、お湯割りから選べます。
店内は、入口付近にレジとカウンター席を配し、さらに入るとテーブル席へと至る奥行きのある空間。床や壁、カウンターなどには明るい色の木材が配され、親しみのある雰囲気を醸しています。テーブル席の頭上は吹き抜けとなっており、開放感があるのもポイント。
同社家電が購入できるほか、燕三条のブランド品を展示
さらに、同店はツインバードとその地元・燕三条のアンテナショップとしての役割があるのも特徴。ツインバード製品の試用や購入が可能なほか、地元・燕三条が誇る様々なブランドの製品を展示しています。
なかでも、燕三条は金属加工で定評があるだけに、ガラスケースに展示されている金属製品の美しさは圧巻です。「磨き屋シンジケート」のタンブラーや「SUWADA」の爪切り、山崎金属工業のカトラリー、「藤次郎」の包丁などがズラリ。時間を忘れて見惚れてしまう人も少なくないでしょう。
それにしてもこの「GATE CAFE」、癒し系のコーヒーの味といい、清潔感があって開放的な店内といい、興味深い展示といい、これは長居しちゃうなぁ~といった印象です。これは社割が効く(たぶん)ツインバードの社員の方がうらやましい。リラックスするのはもちろん、Wi-Fiや電源も完備とのことで、落ち着いて仕事や商談をする場合にもぴったりですね。強いて言えば、新潟ならではの郷土料理があったらな…といったところですが、それでもこの雰囲気と食材を味わえるだけで十分です。小伝馬町、馬喰町を訪れた際は、ぜひ寄ってみてはいかがでしょう。
【SHOP DATA】
GATE CAFE
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町14-4ツインバード日本橋ゲートオフィス1F
営業時間:平日7時〜18時
定休日:土・日・祝日
席数:34席(Wi-Fiほか全席に電源を完備)