東京をはじめとする都市部のラーメン界には、「蒙古タンメン中本」を筆頭に“激辛”カテゴリが確立されていて、多くの行列を生んでいます。一方、ご当地のラーメンにも愛知の「台湾ラーメン」や勝浦の「勝浦タンタンメン」といった辛いタイプがあり、やはり人気があります。
そんななか、ネクストブレイク必至なのが宮崎の「辛麺」。東京では、宮崎にある「辛麺屋 輪」の系列店「辛麺屋 一輪」が旗手で、2017年3月に1号店を目黒に出店するやいなや、池袋、渋谷と急拡大。関東ではあまりなじみのない「辛麺」とはどんなラーメンなのでしょうか?「一輪」の渋谷店で食べてみました!
辛い。だがウマい!「一輪」の辛麺を実食
ご当地の辛い食べ物を出す地方のお店、ということは、けっこう洒落っ気のない無骨な感じ……かと思いきや、外観も内装もスタイリッシュ! 白を基調とした、カフェのような空間です。
さっそく、予想外にオシャレな店内で「辛麺」とご対面。その特徴は、なんといっても唐辛子をガッツリきかせたスープ。そこに挽肉やニラ、溶き卵、ニンニクなどが加わります。名前の通り、辛いのは間違いないのですが、それだけじゃなくてうまみも感じられる、ヤミツキ確実の“辛ウマ”ラーメンです。
スープ自体はあっさりした鶏ガラがベース。キレがあり、ほんのりゴマ油が香って風味がいい感じ。そこに辛さをプラスしていくわけです。辛さのもとはシンプルに唐辛子のみで、豆板醤やラー油は使っていないそう。
一輪では、辛さのレベルを0~25まで指定可能。まったく辛くない「0」、一番人気の「5」などお好みで選べます。辛さ「25」をさらに超えた、蒙古タンメン中本より辛いと噂の「マグマ」や、それ以上にぶっとぶ辛さの「トンデモネェ」といったスペシャルVer.もあるので、上級者の方はチャレンジしてみてください。ちなみに筆者が今回食べたのは「1」でした。
※「6」以上を選ぶ場合は、辛さに応じた追加料金が必要です。
味の決め手はほかにもあって、たとえばニンニク。けっこう入っていますが、生ではないのでジャンク感はなく、むしろコクが強まる印象です。スタミナが欲しいときにもいいですね。気になる方はニンニク抜きも可能で、その場合は煮切りみりんとウスターソースでカバーするのだとか。
卓上の調味料は粉山椒のみ。たしかにこのスープの味変には、コショウよりも何よりも、粉山椒が一番合うと思います。
麺はオリジナルの“こんにゃく麺”。そば粉と小麦が主原料で、実際はこんにゃくではないのですが、こんにゃくのような食感が特徴です。独自のモチモチ感が面白く、しかもこの麺のおかげで、1杯約460kcal(通常の辛麺)とかなりヘルシー! ちなみに麺は、中華麺とうどん麺を選ぶこともできます。
まろやかで美しい、新感覚の期間限定メニュー
3月31日までの期間限定メニュー「はな美辛麺」も、エッジがきいていてスゴイ! こちらは、日本スーパーフード協会発表の2018年上半期のトレンド予想で1位になった「ITはなびらたけ」を使用したメニュー。一輪オリジナルのスープの上に、豆乳をたっぷり使ったエスプーマ(泡状のムース)が盛られています。
食べてみると、見た目の通りクリーミーで、通常の辛麺にマイルドなコクが加わり、まろやかなうまみもプラス。さわやかな香りのセルフィーユも添えられ、ビジュアルも風味もキレイです。
ハナビラタケには、美肌や美髪、抗酸化力アップが期待できる成分が含まれているとのこと。唐辛子をたっぷり使った燃焼系フードの辛麺に、美や健康を応援する栄養素が加わった「はな美辛麺」は、女性に特にオススメです。
どんぶりの底に“アタリ”が出たら1杯無料になったり、毎月10日は“とうがらしの日”として追加の唐辛子が無料になったりと、心にくいサービスもいっぱい。どこかご当地の人情も感じます。髪エプロンやブレスケアも標準装備で、気になるポイントへの対策もバッチリ。
結論、辛いラーメン好きはマストで行くべき。女性なら「はな美辛麺」のフォトジェニックなところも見逃せないでしょう。ちなみに「はな美辛麺」は3月31日までなのでお早めに!
【SHOP DATA】
辛麺屋 一輪 渋谷店
住所:東京都渋谷区渋谷3-14-4 服部ビル1・2F
アクセス:JRほか「渋谷駅」徒歩7分
営業時間:11:30~24:00(L.O.23:30)
定休日:なし