毎晩の晩酌がいつも同じ組み合わせになってしまう……。読者の方にもそのような悩みをお持ちの方はいらっしゃると思います。今回、そんな悩みを解消してくれるかもしれない、面白そうなつまみを発見しました。アマンダ「スモークドコッドレバー」。邦訳すると「タラの肝の燻製」です。
クセも臭みもまるでなし! これ、ほんとにレバー?
「スモークドコッドレバー」は、アイスランドで獲れたタラの肝を燻製し、オイル漬けにした缶詰。しかし、魚のレバーの燻製というのはなかなか聞きません。これは晩酌のマンネリを打破するおつまみになるのでは? と、今回手に取ってみました。
さっそく開封してみたところ、缶のギリギリまでオイルと身が詰まっているとは知らず、缶詰内のオイルを少しこぼしてしまいました。みなさんも開封時にはお気をつけて。
さて、初めて食べるタラのレバー、おそるおそる口に運んでみると、ひとくちでビックリさせられました。豚や鶏などのレバーとは違い、まったくレバーっぽくないのです。その要因は、驚くほどの淡泊さ。ツナにも似た風味があり、いたってすっきりした味わいで、クセや臭みをまったく感じませんでした。また、意外にも燻製っぽさはあまり感じられません。
さっぱりとした味わいのなかにも、魚介ならでは深みはしっかりと持っており、「これは珍味!」といえるおつまみでした。レバーが嫌いだという方にも自信を持っておすすめできます。
さて、今回は魚介ということで、白ワインを合わせてみました。銘柄は「カーラ ソーヴィニヨン・ブラン」。安旨ワインとして支持を集めているチリワイン「カーラ」の白ワインです。「ソーヴィニヨン・ブラン」は、白ワインの原料として「シャルドネ」と並んで著名なブドウ。柑橘類を思わせるような甘酸っぱさと、その皮にも似たほのかな苦みがあり、飲みやすく、魚介によく合うワインとされています。
実際に飲んでみると、こちらもフルーティで甘酸っぱく、後味が爽快な辛口のワインです。これを、タラレバーと合わせていただくと、ただでさえ飲みやすいワインの渋みが抑えられれ、よりまろやかに。双方を一緒に口に含むことで味わいのバランスが高まるので、食もお酒も進む組み合わせです。その至高の旨味を長く堪能するためにも、タラレバーを少量ずつ口に運び、それにあわせて白ワインを口に含んでいく、という楽しみ方がおすすめ。ゆっくりと酔いを回していけば、晩酌の幸福感もいっそう増していきます。
なお本品は、日本酒との相性も良し。その場合は淡麗なものほうが双方主張しすぎず、ほどよい塩梅となるように感じられました。手軽に食べられる新たな珍味として、酒の肴のローテーションに「たらレバ」を加えてみるのはいかがでしょうか?
アマンダ
スモークドコッドレバー
実売価格321円