大人のロマンといえるのが酒づくり。ただ、大掛かりな機材のほかに免許も必要なので、気軽にできるものではありません。これを叶えてくれるのが体験教室です。今回、大人気を博しているキリンのビールづくり体験教室に参加する機会を得ました。工程のレポートや、完成後の試飲レビューなどをお伝えしたいと思います!
数種類のビアスタイルから好みで選べる
体験教室の会場となるのはキリンビール横浜工場。ほぼ毎週の土日と隔週で水曜日に開催されています。スケジュールは朝から夕方までじっくり学ぶもので、この日は9時半に集合。6人でひとつのグループとなり、まずは約40分間、ビールのつくり方やできあがる種類などを勉強。
そのなかから、今回自分たちがつくるビールのスタイルを選択しました。一番搾りに代表されるポピュラーな「ピルスナー」や「黒」のほか、「ボヘミアンピルスナー」「赤」「ボック」があり、筆者のグループは「ボヘミアンピルスナー」をチョイス。
その後理科室のような部屋に移動して、ビールづくりがはじまりました。各グループにキリンのビール醸造家さんが講師としてサポートしてくれるので安心です。とはいえ、当然にして手を動かすのは参加者の仕事。分量、温度、混ぜる時間などの注意点は講師が細かく教えてくれますが、基本的にはグループ内で助け合いながら作業をしていきます。
最初は沸かしたお湯に麦芽を入れる工程へ。これは山中湖に水源を持つ丹沢・相模湖水系の水源から取水したもので、工場内でさらに磨いているそうです。そして、まずは麦芽を煮込んででんぷんを糖にする、糖化の作業へ。
狙ったおいしさに仕上げるためには、温度を一定に保たせるとともに絶対焦がさないことが重要。工場では機械で行いますが、小規模の体験教室では人力。上手に混ぜることが必要不可欠です。グループ一丸となって交代でゆっくりと混ぜ、糖化させる工程を終了。これで麦汁ができ上がりました。