グルメ
2018/11/16 19:00

「午後の紅茶」にチーズ?? と思ったら意外とマッチしたのでレポート

チーズに合わせる飲み物といえば、ワインを思い浮かべる人が多いはず。もちろん、赤ワインか白ワインかで合うチーズの種類も変わりますし、その組み合わせは無限大です。

 

しかし、今回紹介したいのは「紅茶」とのペアリング。最近、台湾発の「チーズティー」を出す専門店が日本にもでき始めましたが、そもそも紅茶とチーズって合うのものなの?

 

そんな想いを胸に抱きながら、キリンビバレッジとメルシャンが主催する「チーズとワインのペアリング体験」というセミナーに参加してきました。

 

4種類のフレーバーの午後の紅茶と5種類のチーズをペアリング

「キリン 午後の紅茶」は、1986年に日本初のペットボトル入り紅茶として誕生しました。今回ペアリングしたのは、ストレートティー、ミルクティー、レモンティー、おいしい無糖の4種類です。

↑どれも馴染みのあるラインナップ。ちなみに筆者はミルクティーが一番好きなのだが、チーズに合わせるには一番不安なフレーバーでもあった

 

用意されたチーズは、スーパーでも手軽に買えるものばかり。クリームチーズ、カマンベール、レッドチェダー、パルミジャーノ・レッジャーノ、ゴルゴンゾーラの5種類です。

 

↑なんとなくクリームチーズは合うかもしれないと思うものの、ゴルゴンゾーラは難易度が高そう

 

そもそも、チーズはタンパク質、脂肪、カルシウム、ビタミンB2などが豊富に含まれた栄養価の高い食品。食事やお酒のときだけでなく、おやつとして食べられるといいですよね。

 

全20通りの組み合わせを試してわかった

用意された紅茶とチーズを順番に組み合わせていくこと15分。私のなかで結論が出ました。紅茶とワインの組み合わせは、驚くほど合うものもあれば、まったく合わない組み合わせもある!

 

そうなんです、同じチーズでもミルクティーにはすばらしくマッチしているのに、レモンティーだと違和感があるなど、想像以上にマリアージュの仕方にコツがありそうです。

 

↑マリアージュを意識する際は、飲み物、料理、飲み物の順に口に含み、余韻も意識していただくといいそうだ

 

マリアージュの想像がしづらかったミルクティーから見ていくと、ミルクの風味を感じるクリームチーズがぴったり。チーズのまったりした口当たりをミルクティーがさらりと流してくれます。また、クリーミーなカマンベールの場合はチーズの風味が増す印象で、意外にも青カビの刺激があるゴルゴンゾーラと組み合わせるのもアリでした。

 

レモンティーに合うチーズはカマンベールという印象で、かなりチーズの味わいに丸みが生まれます。軽い酸味とミルクのコクがあるレッドチェダーや香りとコクの強いパルミジャーノが合うという声もあったので、かなり個人の好みにも左右されそうです。

 

ストレートティーは思ったよりも合わせるのが難しく、後味がスッキリするという意味ではパルミジャーノがアリ。また、レッドチェダーに合わせても、紅茶とチーズの味をお互いが程よく主張している印象を受けました。

 

ここまで出てこなかったおいしい無糖ですが、残念ながらチーズには合いませんでした。単体で飲むとスッキリしておいしいのに、チーズと合わせると味同士が喧嘩するようです。

 

↑食事のときにお茶感覚で飲める無糖だが、チーズとのマリアージュという観点では合わないことが判明

 

さらに、ミルクティーに合うクリームチーズは、ドライフルーツをトッピングするとデザート感が出てくるなど、チーズにトッピングを加えることでさらに味わいに広がりが感じられました。

 

ワインとのマリアージュは酸味とコクを意識

紅茶とのペアリングを終えてからは、ワインとのマリアージュも試してみました。今回飲んだのは、「フロンテラ プレミアム カベルネ・ソーヴィニョン」「フロンテラ プレミアム シャルドネ」「フロンテラ プレミアム ナイト・ハーベスト レッド」「フロンテラ プレミアム ナイト・ハーベスト ホワイト」の4種類です。

 

↑「フロンテラ プレミア」シリーズは、通常のフロンテラの上位ライン。カベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネはいずれも優れた畑から手積みで収穫したブドウを、ナイト・ハーベストは気温の低い夜間に収穫したブドウのみを使用している

 

カベルネ・ソーヴィニョンに最も合うと感じたのは、レッドチェダー。ワインのコクとチーズのコクがいい相乗効果を生み出しており、まさにこれこそマリアージュ! また、ゴルゴンゾーラに合わせると、青カビ特有のクセが穏やかになるように感じたました。

 

シャルドネは、酸味がありパッションフルーツなどの果実味が感じられるワインなので、パルミジャーノと組み合わせるとフレッシュな味わいが増幅。また。カマンベールに合わせるとチーズでまったりする口のなかがリセットされる感じがしてよかったです。

 

ナイト・ハーベスト レッドは個人的にはパルミジャーノと組み合わせることで、お互いの味わいを引き出していると感じましたが、レッドチェダーに合うという声もあったので、コクのあるチーズとの相性がいいようです。

 

ナイト・ハーベスト ホワイトは意外と合わせるチーズを選びました。クリームチーズに合わせると、ワインの甘味とチーズのミルクの風味でデザートのようになっておいしかったのですが、カマンベールやパルミジャーノとの組み合わせはイマイチ。ゴルゴンゾーラと一緒にいただくと、最後に少し苦味を感じましたが、それはそれでアリな気もします。

 

↑これまで「赤ワインならチェダーやパルミジャーノ、白ワインならクリームチーズやカマンベール」くらいしか意識していなかったので、ワインの銘柄ごとに合うチーズを探すのは面白い経験だった

 

今回はあくまでも私の味の好みで感じたペアリングなので、人によってはまったく異なる感じ方をするかもしれません。実際、体験会の最後にチーズプロフェッショナル、午後の紅茶ブランド担当者、フロンテラブランド担当者の3名によるマリアージュのおすすめリストをもらいましたが、私の感想とは違うものもあったので、「正解」「不正解」というものではないようです。

 

ぜひおうちでもチーズと午後の紅茶、フロンテラ プレミアムシリーズのマリアージュを試してみて、ベストな組み合わせを見つけてみてください。