グルメ
ラーメン
2019/10/24 17:30

ラーメン好きの極み! 「自作ラーメン」の深すぎる世界をのぞき見

【その4】地元・栃木にないラーメンを作る!本格自作ラーメンの試み

ーー星飛鳥さん

↑手打ちの麺、炭焼チャーシューを使ったという白河ラーメン

 

大学生時代に東京に住み、さまざまなラーメンを食べていたという星飛馬さん。就職で地元・栃木に戻ったそうですが、東京に比べてラーメンの種類が少ないことに落胆。ならいっそ……と自作を始められ、現在までに50種類以上、全200杯ほどのラーメンを作り続けているそうです。上の写真は、星さん版・白河ラーメンで、もちろん、麺は手で打ったもの。

↑炭を使って、吊るしチャーシューを作るの図

 

一般に、煮豚が多いチャーシューですが、きちんと炭で焼き上げた「焼豚」も実現しておられます。星さんは栃木のラーメン事情を憂う一方で、「気軽に家で炭焼きできるのは、栃木ならではだと思います!」とも語っておられました。

↑完成した照りっ照りのチャーシュー

 

↑チャーシュー断面図、超ウマそう!

 

今後の星さんの夢は、「素材を理解し、それらを活かしたラーメン作り」「減塩、脂が少なくても美味しいラーメン作り」、そして、「栃木の名店『手打焔』の手打ち麺の再現」とのことでした。どこか知的でストイックな星さんの自作ラーメンもまた今後の展開に期待です!

 

【その5】150種類ものラーメンスープに挑戦してきた珠玉の自作ラーメン!

ーー丹澤徳昭さん

↑スープボーンという部位をグツグツ煮込んだという鶏白湯!

 

元々料理することが好きで、好きなラーメン屋さんの味を再現したくなり、自作ラーメンを始めたという丹澤徳昭さん。麺打ちはしないそうですが、スープにこだわられているようで「醤油・塩・味噌、動物系・魚介乾物系・鮮魚系、清湯・白湯・泥系等ジャンルは問わず150種類くらい」の自作経験があるとのことでした。

↑コクがありそうな醤油スープに映えるネギと麺!

 

↑程よいオイリーさがたまらない醤油ラーメン

 

上の写真の、トッピングを極力減らしたラーメンからも、スープへのこだわりを感じられますが、一方で、「高級食材にこだわらず、身近で手に入る食材で最高に旨い一杯を作りたい」ともおっしゃっていました。この辺りも趣味だけで終わらせない丹澤さんの矜恃を感じます。

↑ハナマサの豚骨用麺を使ったという冷やし醤油かけそば

 

↑あっさりしながらコクもしっかりありそうな醤油ラーメン

 

「今後は麻辣系、スパイスをふんだんに使ったエスニック系にも挑戦したい」と丹澤さん。いつか完成するそれは、単に辛かったり、スパイシーだったりではない、奥ゆかしい味なのだろうなと勝手に妄想する筆者でした。

 

【その6】自作パスタから自作ラーメンへ。こだわらないことがこだわりの1000杯以上の経験

ーー近藤真生さん

↑鯖鮮魚出汁のアジアンスパイス塩ラーメン

 

学生時代に料理にハマり、パスタを中心に様々な自作を行ってきたという近藤真生さん。会社の同僚の方から安価でパスタマシンを譲り受け、製麺にハマり、自作ラーメンの世界へ。現在では、スープや麺の開発が日々のライフワークとなりなり、これまでに1000杯以上の自作ラーメンを作ってきたそうです。このハマりようを知った同僚の方が、今度はラーメン丼ぶりをプレゼントしてくれるなど、マニア度が高まっているそうです。

↑麺のゴリゴリが美味しいスープを持ち上げるの図!

 

ただし、近藤さんの自作ラーメンには一貫したこだわりがないようで、「無化調」「自家製麺」に限らず、町中華系、二郎系、アジア系までなんでも作られているようです。

↑同僚から安価で譲り受けたパスタマシンで製麺する近藤さん!

 

↑具を揚げ麺で覆った麻婆焼きそば

 

↑同僚からプレゼントされたという「麺屋近藤」のラーメン丼

 

上の写真の「鯖鮮魚出汁のアジアンスパイス塩ラーメン」や「揚げ麻婆焼きそば」などは、近藤さんならではの味のよう。近藤さんは、近々レンタルキッチンを借り、お世話になった方100人をもてなすラーメンイベントも計画中とのこと。こうやって自作ラーメンを披露し、交流を深めるのも実に楽しそうです!

 

【その7】原稿を書きながら、編集しながらの自作ラーメン

ーー松田義人

↑北海道で冬場採れる魚、ごっこのスープに、ごっこの卵をのせました!

 

そして、最後は僭越ですが、筆者の自作ラーメンをご紹介させてください。筆者はフリーのライター・編集者ですが、自分の事務所があるエリアには食事をする場所があまりに少ないため、このように原稿執筆や、雑誌編集などをしながらスープを炊き、昼や夜に自作ラーメンをすすっています。

↑鯛の頭スープ8+基本スープ2の超淡麗ラーメン

 

自作ラーメンを始めたきっかけは、大好きな四谷三丁目の「一条流がんこラーメン」の一条さんが、この地に開店した当初ブログで大胆にも「ラーメンのレシピ」を公開していたのを見たからでした。

↑葱油ならぬアーリーレッド油を最後にかける塩ラーメン

 

この一条さんのレシピ通りに作ってみたらあら不思議。本当にラーメンが出来上がってしまいこれが面白くなり、どんどんハマっていきました。ここまでにご紹介した方々には及ばず、まだ自作歴3年くらいですが、この自作ラーメンのおかげで、休日は事務所で製麺会と称した宴会、ラーメン試食会と称した宴会などをよくやっています。

↑台湾・台南名物の担仔麺

 

自作ラーメンの世界はあまりに奥が深いですが、始めると、ラーメン店の事情が少しずつ理解できるようになり、これもすごく楽しいです。興味がある方は臆することなく、やられてみてはいかがでしょうか。

↑ラーメン花月の壺ニラを再現し、そのままかけた激辛ラーメン

 

今回ご紹介した自作ラーメンの数々は、いずれも神田武郎さん主宰のfacebookの「自作ラーメン研究会」に参加されている方々によるもので、筆者も自作ラーメンを始めた頃より参加させていただいています。同研究会では、参加者同士で自作スープを郵送で交換しあったり、交流も盛ん。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

 

「自作ラーメン研究会」

https://www.facebook.com/groups/268197746553960/

 

【フォトギャラリー(GetNavi webにてご覧になれます)】

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