グルメ
お酒
2016/7/6 20:18

品切れを起こした「どんな料理にも合う」日本酒とは? 「新政」はじめ若手の勢いもハンパない!【秋田県の日本酒5選】

各都道府県の日本酒を蔵元のコメント付きで紹介するコーナー。今回は、冷涼な気候、良質な酒米、豊富な雪解け水と、好条件が揃った秋田県をご紹介します。

 

秋田県は、杜氏集団、山内杜氏を擁し、鉱山労働者からの需要により、酒造業が盛んになった地。近年は若手の台頭で味は多様化しています。2010年には、新政、一白水成、白瀑、春霞など5つの若手蔵元が技術交流などを目的に有志団体「NEXT5」を結成。共同醸造を行うなど新たな活動を行い、注目を集めています。

 

【関連記事】

【岩手県の日本酒5選】デ・ニーロを描いた日本酒がある!? 「南部美人」は燗でも最高!

日本酒知りたきゃ「会津」を見よ! 激熱エリア「会津」の注目株ベスト8

覚えるべきはたったの5種類! 周囲と差がつく日本酒の「酒米」ガイド

【日本酒通への道】日本酒って何℃で保存すればいいの? 蔵元が語る適温管理にこだわるワケ

ブレイク必至の日本酒はコレ! 女子ウケも抜群な“華のある日本酒”ベスト5

 

 

その1

若きスターが世に問うsuperior(=上質)な1本

新政酒造[秋田市]

新政(あらまさ)

No.6 S-type(なんばーしっくす えすたいぷ)

1700円(720㎖) 

20160706-s5 (7)

近代醸造の礎となった協会6号酵母発祥の蔵元が醸す酒。現社長の佐藤祐輔氏は、東大文学部を卒業後、ジャーナリストを経て家業を継いだ人物で、添加物を廃し、全量を伝統的な生酛造りに切り替えるなどの改革を断行。個性的な製品を次々と発表し、若きスターとして注目を集めています。本作は徹底した吟醸造り、氷温管理、氷温流通による通年完全生酒。S-typeのSは superior のSで、蔵元がシャープなキレと味わいの豊穣さをイメージして醸しました。フレッシュで上品な香りを持ち、米の旨みも十分。爽やかなのどごしと確かな余韻も魅力です。

【蔵元が語る地元との関わり】

原料米のすべてが県産で自蔵がルーツの酵母のみ使用

原料米のすべてが県産。その8割が契約栽培で、良質な米を得るため徹底的な栽培指導を行っています。酵母は自蔵で発見された協会6号酵母のみの使用です。

20160706-s5 (1)
↑新政酒造 佐藤祐輔さん

 

【地元に来たらこの料理と合わせて!】

◉ 比内地鶏の塩焼き

◉ 山菜のてんぷら

◉ じゅんさい

 

 

その2

ほどよい旨みが広がるバランスの良い味わい

福禄寿酒造[南秋田郡五城目町]

一白水成(いっぱくすいせい)

特別純米 良心 (りょうしん)

2484円(1.8ℓ) 

20160706-s5 (4)

元禄元年(1688年)創業の蔵元で、銘柄名は「白い米と水から成る一番旨い酒を」との思いに由来。「地の米・地の水・地の人」をテーマとし、酒米は地元農家10名と共同で発足した「秋田県五城目町酒米研究会」との契約栽培によって、4種の酒米を生産しています。本品は、ほどよい旨みが口の中に広がるバランスの良い味わい。フレッシュでフルーティな風味も堪能でき、キレ味も良し。2500円台の価格も酒銘と同様、良心的です。

【蔵元が語る地元との関わり】

酒米や前掛けの製作を通して五城目町の発信に努める

「秋田県五城目町酒米研究会」に酒米の生産を依頼するほか、地元に工場があるジーンズメーカー「EDWIN」と共同で前掛けも製作。Made in Gojomeの発信に努めています。

↑福禄寿酒造 渡邉康衛さん
↑福禄寿酒造 渡邉康衛さん

 

【地元に来たらこの料理と合わせて!】

◉ だまこ鍋(つぶしたご飯を丸めた「だまこもち」を入れた鍋)

◉ 比内地鶏の炭火焼き

◉ キイチゴのシャーベット

 

 

その3

フルーツをかじったようなジューシーな酸味

山本[山本郡八峰町]

白瀑(しらたき)

純米吟醸

3200円(1.8ℓ) 

20160706-s5 (3)

白神山地に湧き出る天然水を全工程で使用する全量純米蔵。2007年に杜氏制を廃止し、蔵元自らが製造責任者となって醸しています。本品は、柑橘系のフルーツをかじったようなジューシーな酸味と、キレ味が魅力の1本。

【蔵元が語る地元との関わり】

酒米は自社生産のほか県内の若手と契約栽培

白神山地の湧水を仕込み水に利用するほか、その仕込み水が流れ込む棚田で酒米を自社生産。酒米は、秋田県内の30~40代の若手専業農家との契約栽培も行っています。

【地元に来たらこの料理と合わせて!】

◉ きりたんぽ鍋

◉ じゅんさいの酢の物

◉ タラの白子

 

 

その4

さわやかな香りと米本来の旨みを堪能

栗林酒造店[仙北郡美郷町]

春霞(はるかすみ)

純米 赤ラベル

2484円(1.8ℓ) 

20160706-s5 (2)

仙北平野産の上質な米を使い、名水百選の水を用いて丁寧に醸す蔵。本作はさわやかな香りが鼻孔をくすぐり、口に含めば米の旨みが淡く広がります。つまみを選ばない食中酒タイプで、特に野菜の煮物との相性はぴったりです。

【蔵元が語る地元との関わり】

名水百選の水を使い美郷錦の生産に注力

蔵のある美郷町は名水百選の地で、水の良さが酒の味に大きな影響を与えています。また、秋田生まれの酒米、美郷錦の生産に注力し、美郷町などで契約栽培を行っています。

【地元に来たらこの料理と合わせて!】

◉ いもの子汁

◉ きゅうりやなす、大根、カブなどの季節の野菜の漬物

 

 

その5

やわらかな飲み口でどんな料理にも合う!

日の丸醸造[横手市]

まんさくの花

特別純米酒 うまからまんさく

2808円(1800㎖) 

20160706-s5 (6)

低温瓶貯蔵にこだわり、県内最大級の冷蔵庫を持つ蔵。本作は漫画「いっぽん!! 〜 しあわせの日本酒〜」で“どんな料理にも合う”と紹介され、一時在庫切れを起こした品です。適度な旨みがのったやわらかな飲み口が魅力で、まさに「うまから」の表現がぴったり。燗にしてもバツグンです。

【蔵元が語る地元との関わり】

地元農家とチームを組み多くの酒米を地元で生産

蔵人自らが酒米を栽培するほか、地元農家と酒米研究会のチームを組み、多くの酒米を地元で生産しています。亀の尾や星あかりなどの希少な酒米も栽培しています。

【地元に来たらこの料理と合わせて!】

◉ いぶりがっこ

◉ きりたんぽ

◉ 稲庭うどん

 

TAG
SHARE ON