いま、日本各地でアフタヌーンティーが流行っているのを知っていますか? アフタヌーンティーといっても、インテリアや雑貨を扱っているショップ&ブランドのことではありません。アフターヌーンティーとは、午後のひとときを紅茶やお菓子を頂きながらおしゃべりして楽しむお茶会のこと。ホテルのレストランなどで、三段重ねのプレートにケーキやスコーンが並んでいることがありますよね。あれがアフタヌーンティーの定番アイテム。
もともとイギリスから伝わった習慣で、日本では女性を中心に親しまれてきたのですが、最近ではマンダリンオリエンタル東京がチャイニーズ式のアフタヌーンティーを始めたり、関西で男性向けのアフタヌーンティーセットを用意するホテルが増えたりと、新たな潮流が生まれています。
そんな盛り上がりを見せているアフタヌーンティーの世界に、ある有名洋菓子店が力を入れているようなので、ご紹介します。そのお店とは、ちょうど今日、東京・青山本店がリニューアルオープンしたヨックモック。
ヨックモックを代表する葉巻型のクッキー「シガール」は、海外からの観光客に大人気で、いまや日本の定番お土産として知れ渡っているそうです。その本店に併設されているラウンジ「BLUE BRICK LOUNGE」限定で、新しいアフタヌーンティーセットが始まります。
青山のランドマークがリニューアルオープン
青と白のタイルで彩られ、青山のランドマーク的存在でもあるヨックモック本店。7か月の工事期間を経て、内装とメニューをリニューアルしました。
店内は、季節感のある様々なお菓子を購入できるショップエリアと、お茶や青山店限定スイーツなどが楽しめるラウンジエリアに大きく分かれており、そのあいだに開放感あふれる中庭が配されています。この中庭でラウンジのメニューを頂くことも可能です。
店内には、お店の前の通りを通る人にも季節を感じてもらえるように、道路に面したショーウインドウを新たに設置。眺めるだけで楽しいティータイムを連想できる、華やかなディスプレイが作られています。
また、ショップとラウンジをつなぐ通路を、ブランド名の由来であるヨックモック村があるスウェーデンの針葉樹林をイメージした壁紙で彩ったり、お店に入って目に止まる位置に季節のお菓子のディスプレイを用意したり、今まで以上にブランドの世界観を伝える工夫が感じられました。
洋菓子店ならではの贅沢なアフターヌーンティーを
なかでも注目は、ラウンジで提供されるアフタヌーンティーセット。楽しい会話の邪魔にならないよう、時間の経過とともに溶けたり形が変化することのないお菓子を中心に構成さています。
スイーツを目の前に並べた時のワクワク感がより演出されるように、重箱のように重ねることのできる器に入って出てきます。いまは夏に合わせて貝殻が飾られていましたが、秋になったら紅葉などを使って、目でも楽しめるようもりつけるそう。
このアフタヌーンティーセットには、2000円と3000円の2コースあり、違いは、写真左上にあるスープが付いているかどうか。半生菓子が1つ、プチサイズのケーキが1つ、そして焼き菓子が4つ、計6品と飲み物がついてくるという、かなりのボリュームです。
さらにアフタヌーンティーを家庭でも味わえるようにと、持ち帰り用のケイクも新発売。アフタヌーンティーのイメージがわきやすいように、三段トレイに並べられています。ちなみに店内のディスプレイは、プロのテーブルコーディネーターの方がプロデュースしているそう。
また、ほかの洋菓子店と違って面白いと思ったのが、その時々でテーマを掲げてスイーツを並べていることです。テーマといっても、単純に旬の果物というくくり方ではありません。今だと「タルト」がテーマで、ラズベリーのタルトにチョコレートタルト、マスカットタルトなど……こんなに種類があったんだ!と驚くくらいバラエティに富んでいました。
ちなみに10月のテーマは「モンブラン」。栗だけではない様々なモンブランが並ぶ予定だそうですよ。
お菓子を通して笑顔を広げていくことをモットーに、これからどんな面白いティータイムを提案してくれるのか期待が高まる今回のリニューアル。もしかしたら、ここでも男性向けティータイムが始まる日がくるかも? 今後も動向をチェックしていきたいですね。