グルメ
2021/6/21 17:45

植物由来原料のみで作られるプラントベースフードのテスラを目指す「2foods」。野望もウマさもガチだった!

健康を優先しておいしさを妥協する時代は終わった

「2foods」で現在最もメニュー数の多いカテゴリーがドーナツ。生地には動物性であるバター、卵、牛乳は一切使わず、それでいてふっくらもっちりの食感にさせるため、生地を長時間冷蔵熟成する発酵技術で実現しているとか。そのうえで、吸油率を低減させる最新テクノロジーの機械で揚げ、ヘルシーで胃もたれしづらいドーナツに仕上げています。

↑「ソイチキンタツタドーナツサンド」(テイクアウト626円/イートイン638円)。世界中からできる限りの代替肉を集め、チキンタツタを大豆に置き換えてもおいしい素材を採用しているとか

 

まずタツタだけを食べてみると、パサつきはなくしっとりしていてコク深い味付けも秀逸。個人的にはより分厚いほうが好みですが、納得のおいしさです。また豆乳ベースのタルタルソースも違和感なく、甘酸っぱく濃厚で絶品。ドーナツ生地の甘みやジューシーな香りが相まって、満足度は十分です。

↑タツタの衣は小麦粉でもいいところ、あえてビタミンB1やB6が豊富なひよこ豆を採用

 

次は「スパイシーまぜそば」にトライしました。主役の麺には小麦粉ではなく玄米を採用していて、それも日本に1社しかない最先端のフードテック企業の技術を活用。マイナス温度の中で玄米を超微粉砕することで、栄養素を残しつつ粘り気のある麺を作り出せたのだとか。

↑「スパイシーまぜそば」(テイクアウト950円/イートイン968円)。低温超微粒粉砕された玄米麺を使うため、余計な増粘剤を使わなくても豊かな弾力を実現できるとのこと

 

麺は断面が丸いタイプで太め。中華麺に欠かせない副原料「かんすい」を使っていないとのことですが、ワシッとしたワイルドな弾力とコシがあります。そして次は具材のミンチを食べてみると、これも驚きの味わい。

↑うまみが凝縮された、肉味噌感あふれるおいしさ。言われなければ大豆ベースだと気づかない人もいるでしょう

 

全体的な味は濃厚で、こちらも満足度は十分。6種のスパイスを効かせたオリジナルのラー油を効かせたタレが辛めで、刺激的なパンチがありました。5種の野菜はシャキッとしていて麺やタレとよく絡みます。こちらは冷麺タイプだったので、次は温麺タイプの「濃厚やみつき担々麺」(渋谷ロフト店限定メニュー)を味わいたいと思いました。

 

↑左が「ラズベリーピスタチオドーナツ」(テイクアウト410円/イートイン418円)で、右が「抹茶あんバタードーナツ」(テイクアウト518円/イートイン528円)

 

スイーツ系のドーナツも食べてみました。生地は前記と同じく、最先端の機器で仕上げたタイプ。しっとりエアリーな食感で軽く、天然のラズベリーや糖分で仕上げたグレーズ、国産抹茶やソイバタークリームともマッチして、これも違和感のないおいしさです。

↑「オーガニッククラフトコーラ」(レギュラーサイズ:テイクアウト454円/イートイン462円)

 

ドリンクは、牛乳以外のソイミルクを使ったコーヒーなど数種がラインナップしていて、中でも人気なのがクラフトコーラ。ノンカフェインで体にはやさしいながらも、オリジナルブレンドのスパイスを使った刺激的な味が印象的です。強炭酸水も店内で作っているとか。

 

さすがのメニューの多彩さ。ただ、一つ気になったのがプラントベースフードの大定番と言えるハンバーガーがないこと。その理由を東さんに聞きました。

 

「実は、ハンバーガーは開発中です。納得できるおいしさを追求しているため現時点では間に合いませんでしたが、将来的には販売できると思います。楽しみにしていてください!」(東さん)

 

 

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