今年の年末年始は、みなさんゆっくりできそうでしょうか? 一年の疲れを発散するには……なんと言ってもお酒!
年末年始は、一年間の中でも日本酒が最も飲まれるハイシーズンでもあります。そこで本企画ではこの年末年始におすすめの日本酒を、国際唎酒師の髙橋理人氏が解説。
さらに2021年12月27日に発売したお酒マンガ『ほろ酔い道草学概論』の、日本酒紹介話もお披露めします。おすすめの日本酒と、それにちなんだマンガをゆったりとお楽しみください。
●解説
●年末年始におすすめの一本
屋守 純米中取り 無調整生(豊島屋酒造)
豊島屋酒造を守り続けていく強い気持ちと、日本酒を通じて関わる人たちの役に立ち繁栄を守るような作品を醸し続ける思いから銘名された「屋守」。限りなく手作業重視の小仕込を行い、「香りよく優しい味わい」をコンセプトに醸し、全量無調整(無濾過・無加水)、全量ビン貯蔵を行っており、その深い味わいは手間隙を惜しまないことで作られています。そんな「屋守 純米中取り 無調整生」についての髙橋さんのコメントは以下。
「無調整生」は、最も味わいのバランスの良い美味しい部分を、加熱処理や濾過などを一切せずにそのまま瓶詰めした一本で、かつては蔵人しか飲めなかった贅沢なお酒です。洋ナシのようなコクのある甘味と酸味、そして微炭酸が心地よく、ゆったりと楽しめます。一年間頑張った自分へのご褒美に、今年を振り返りながら時間をかけてじっくりと堪能してみて下さい。
今回紹介した「屋守」の豊島屋酒造は、お酒マンガ『ほろ酔い道草学概論』でも紹介しています。ぜひマンガと合わせて、屋守の魅力を知ってください。
【作品情報】
●ほろ酔い道草学概論 インドアな私が酒と街歩きにハマるまで
漫画:zinbei
刊行:ワン・パブリッシング
うまい酒とエモい散歩は学問だ――。日本全国の足を運ばないとわからない魅力を持った「土地」、その土地でこそ楽しめる「お酒」の楽しみを描いた、今までありそうでなかった「酒×街歩き」コミックがついに単行本に。作中で登場する日本酒やワイン、クラフトビール、健康センターのサワーなど、全て実在のもの。お酒と共に、土地々々の隠れた顔に迫る「エモい街巡り」が描かれます。コロナ禍以降、お出かけの解放感とお酒の楽しみから遠ざかった人、また少しずつでも足を伸ばしてみようと思っている人に寄り添う酒マンガの新境地!