グルメ
2022/2/24 10:45

手軽なのにジャンクじゃない! いま注目の「完全栄養食」

2022年の「フード」のトレンドをプロが分析。コロナ禍を経て、非接触や健康に関連した分野がさらに伸長。外食では新たな上陸系グルメが注目されたり、ユニークなシステムの飲食店が増えたりと、“新体験”がキーワードだ。今回は、1日に必要な栄養素の3分の1を手軽に摂取できる「シン・完全栄養食」を紹介する。

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【シン・完全栄養食】手軽だけど非ジャンクな栄養食が多忙な人を救う

 

健康意識と時短需要の高まりで参入企業が増え品質アップ!

完全栄養食とは、1食ぶんで1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる食品を指す。

「これまでは液体や粉末状の商品が大半でしたが、最近はパンやパスタなど種類が豊富で、味のクオリティも上がっています。ヘルスケア意識と時短ニーズの高まりにより、完全栄養食市場は2024年までに約145億円規模まで伸びると言われているので、参入メーカーも続々と増えるはず」(渥美さん)

 

↑2017年誕生の完全栄養食のパイオニアブランド「BASE FOOD」は、6月から一部のコンビニやドラッグストアなどでも取り扱われるように

 

【ヒットアナリティックス】支持者や販売店が増加してメーカーも注力する最新分野

コロナ禍により単身で食事をする機会が増え、“食事は手軽に済ませたいけれど栄養は取りたい”という人の間ですでに火がついているジャンル。食品大手の日清食品も約500メニューの展開を目指すと発表しており、注目が集まっている。

 

人気ブランドの限定品が好評を受けて再発売

ゼリー飲料

2021年8月発売

森永製菓

inゼリー 完全栄養

1944円(1箱6袋入)

1食ぶん(2袋)で、厚労省の栄養摂取基準値に基づく1/3日ぶんの栄養価を摂取できる。同社のECショップで8月に数量限定販売したところ、翌日には品切れになるほど人気に。11月から再販売中だ。ミックスフルーツ味。

 

 

栄養士が開発した月替わりの味噌汁サービス

味噌汁

2021年10月発売

MISOVATION

MISOVATION

885円(1個あたり)~ ●定期購入の個数により価格は変動する

完全食味噌汁の定期購入サービス。肉や野菜、味噌などを瞬間冷凍しており、調理は水を加え、レンチンするだけ。栄養士が監修し、1食に必要な31種類の栄養素を摂取できる。味噌の種類は毎月変わる。

 

 

私が解説します!

FoodClip編集長

渥美まいこさん

“食×ビジネス”の情報を届けるメディア「Food Clip」編集長。食の情報を交換するサークル「食トレンド研究会」も運営。