2023年は秋にビールと日本酒に追い風が吹き、ウイスキーもアニバーサリーイヤーです。それらの理由とともに、2023年のお酒トレンドを5つのキーワードで解説します。
1:ビールと日本酒が減税へ
まずはビールと日本酒の追い風について。こちらは2018年の酒税法改正で決まったものとなり、お酒の種類によりますが、基本的に3段階で変更されます。すでに2020年にはビールと日本酒の税額が引き下げられており、2023年はその第二弾という位置付け。10月1日からスタートします。
とりわけ多くの人が日常的に飲むであろうビール減税はインパクトが大きく、話題作も登場するはず。いまのところ個人的に注目しているのは、昨秋全国発売され好調に売れている「ビアボール」と、フレンドリーな「低アルクラフトビール」です。
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2:ジャパニーズウイスキー誕生100周年
ウイスキー業界のなかでも実に元気なのがジャパニーズウイスキーです。そもそも世界的にウイスキーブームであることと、海外の品評会で世界一と評価される日本の銘柄が、近年増えていることなどが挙げられます。特に日本では2014~2015年の朝ドラ「マッサン」が起爆剤になったことも見逃せません。
「マッサン」はジャパニーズウイスキー誕生の物語となっているわけですが、その国内蒸溜所第1号がサントリー(当時は寿屋)の山崎蒸溜所で、開設は1923年。つまり今年はジャパニーズウイスキーの誕生100周年にあたり、話題性も十分なのです。ちなみに「マッサン」主人公でニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏や、「イチローズモルト」の肥土伊知郎氏も寿屋/サントリー卒業生。
ジャパニーズウイスキーは各社どの銘柄も大人気で、特にシングルモルト(単一蒸溜所のモルト原酒のみでつくる)は希少ですが、モルトバーに行けば「イチローズモルト」や「山崎」も高確率で飲めるはず。ぜひ味わってみてください。
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3:進化し続けるノンアルコールドリンク
前述した「低アルクラフトビール」が増えている背景には、嗜好の多様化に加えて健康志向やソバーキュリアス(お酒をあえて飲まないライフスタイル)の浸透などが関係。それを受けて、ノンアルコールドリンクもいっそう進化していくでしょう。最近の商品で、その進化を実感させてくれたのがタカラ「辛口ゼロボール」。もうひとつはサントリーの「のんある晩酌 ハイボール ノンアルコール」です。
どちらもアルコールは0.00%ながら、まるでお酒を飲んでいるかのような満足感があって完成度が抜群です。また甘さがなく爽快感はバッチリなので、食事に幅広く合うのもうれしいポイント。2023年も、このように違和感がなくておつまみが進む新作ノンアルドリンクが登場することでしょう
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