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2022/12/28 18:02

年末年始にゆっくり飲みたい酒、酒、酒。2022年の「代表銘柄」を一気に振り返り

本稿ではGetNavi webで取材・掲載した記事を振り返りつつ、また、この年末年始にゆっくり飲むのにオススメなジャンルや銘柄に触れる形で紹介します。

↑本稿で紹介している各お酒の一部を集結。ぜひ年末年始の晩酌や集いの参考に

 

【その1】白酒(ばいじゅう)

2022年のユーキャン新語・流行語大賞で「ガチ中華」がノミネートされたことは、何年も前から大陸系中華としてプッシュしてきた筆者自身、驚きでした。そこに加えてお伝えしたいのが、「白酒(ばいじゅう)」の存在です。

↑日本で最もメジャーな白酒が「貴州茅台酒(きしゅうまおたいしゅ)」。ただこちらは500mlで5~6万円することも普通なので、「茅台王子酒」など比較的リーズナブルなタイプがオススメ

 

「白酒」は高粱(コウリャン)と呼ばれる穀物を主原料とする蒸溜酒で、中国では紹興酒以上におなじみ。2022年には「一般社団法人日本中国白酒協会」が設立され、2023年はガチ中華とともに日本で存在感を増していくことは必至なのです。

↑こちらは、中国の若者に人気の白酒ブランド「江小白(ジャンシャオバイ)」。お洒落なデザインと爽やかな飲み口、多様なフレーバーが特徴で、価格もリーズナブルです

 

今度もしガチ中華のお店で白酒を見かけたら、ぜひ合わせてみてください。インパクトのある味わいとアルコール度数(「貴州茅台酒」は53%。全体的に高め)に、ぶっ飛びますよ! 春節(中国の旧正月)にもぜひ。

 

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【その2】白ビール

白つながりで、次はビールの話を。2022年に盛り上がったビールカテゴリーが「白ビール」です。もともと定番のスタイルとして知られていましたが、2022年は各大手メーカーがこぞって新作を発売。市場における新たな選択肢が、一般層へも広がりました。

↑左から、「ヱビス プレミアムホワイト」(サッポロビール)、「スプリングバレー シルクエール<白>」(キリンビール)、「ザ・プレミアム・モルツ<ホワイトエール>」(サントリー)、「アサヒ ホワイトビール」(アサヒビール)

 

特に、国内のクラフトビールトレンドをけん引する「スプリングバレー」ブランドの第2弾、「スプリングバレー シルクエール<白>」は鮮烈なデビューでした。無濾過により酵母を残した、よりまろやかなタッチとにごりのある液色は年末年始にもぴったり。ぜひお試しを。

↑小麦麦芽のきめ細かなふわとろの泡とソフトな口当たり、ニュージーランド産の希少ホップ「ネルソンソーヴィン」を一部に使用した、華やかな香りも魅力です

 

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【その3】ニュージェネ焼酎

冬は温かくしてお酒を飲みたいシーズンでもあります。そこで重宝するのが焼酎のお湯割りでしょう。ということで、次は焼酎のトレンドを。焼酎業界でも多様化は進んでおり、昨今は個性的な原材料や製法により香りに特徴をもたせたものが増加中。メジャーな銘柄でいえば、2022年の2月にデビューした「ISAINA」がその新作です。

↑宝酒造の「ISAINA」。独自「かおり酵母」と麹(こうじ)もさつま芋もすべて芋100%で作った焼酎で、ロックでは焼き芋のようなほっこりした甘み、ソーダで割るとりんごのような果実味が華やぎます

 

ユニークな銘柄を挙げるなら、芋焼酎「さつま白波」で知られる薩󠄀摩酒造による、実験的な新ブランドのカカオ焼酎「SS.L_04 (エスエスエル ゼロヨン)」はきわめて個性的。こちらはビーントゥバー(カカオ→チョコの一貫生産)の名手であるカリスマ、三枝俊介シェフが率いる「ショコラティエ パレ ド オール」とコラボした製品です。

↑「SS.L_04」は、麦焼酎の「麦チョコ感」とは一味違ったエレガントかつ大人なショコラフレーバーが印象的。お湯で割るとまろやかなコクが広がり、また絶品です

 

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【その4】大衆ジン

続いて、大ヒット商品とともに紹介。お酒業界には「世界4大スピリッツ」と呼ばれているカテゴリーがあります。ジン、ラム、テキーラ、ウオッカがあたるのですが、なかでも日本で近年メジャー化しつつあるのがジンでしょう。

 

小規模蒸溜所によるクラフトジンもさることながら、2022年3月に新発売しブレイクした「翠ジンソーダ缶」は、ソーダ割りの訴求によってジンをいっそう身近なお酒として定着させました。

↑「翠ジンソーダ缶」は、2020年に登場した「翠(SUI)」をベースに、炭酸水と1:4で割ったことを想定してALC7%に設定。甘くなく、食事に合う味わいもヒット要因に

 

個人的には、ジンのスパイシーさやハーバルなフレーバーに注目しています。なぜなら、昨今人気のスパイスカレーやガチ中華の個性的な風味と相性抜群だから。王道の「ボンベイ・サファイア」や、国内クラフトジンの旗手「季の美」、ピートに着目したユニークな「ジンスパイア」は注目株。

 

また、缶では「アサヒ ザ・カクテルクラフト ライム香るジントニック」なども新発売されており、ますますの躍進も見逃せません。

 

↑「アサヒ ザ・カクテルクラフト ライム香るジントニック」。バーテンダーがカクテルを完成させるために、最後に柑橘類などをひと搾りする技法の再現を目指して作られた、本格的な味わいが特徴

 

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【その5】ネオどぶろく

もうすぐお正月。伝統的にはお屠蘇(とそ)や甘酒を飲むシーズンということで、最後は日本酒関連のトピックを。冬の時季にはにごり酒多く出回りますが、注目すべきは「ネオどぶろく」と呼ばれるカテゴリー。どぶろくは醪(もろみ)を濾(こ)さないお酒で、日本酒のルーツともいわれます(日本酒のにごり酒は、白濁しているものの濾されています)。

↑GetNavi web編集部が取材した「平和どぶろく兜町醸造所」。写真の銘柄は「平和どぶろくprototype#2」

 

「ネオどぶろく」が盛り上がっている理由は、大きくふたつあります。ひとつは、日本酒ほど定義が厳しくなく、造り手の自由度が高い(=多様性)から。もうひとつが、どろっとしたテクスチャーがおいしいから。このどろどろ感はヨーグルト酒のようでもあり、マッコリのようでもあります。日本酒のエントリー層で韓国好きな人が多いZ世代の成人にも刺さっている、ともいえるでしょう。

↑「庭のうぐいす」で知られる、福岡県山口酒造所の「鶯印のどぶろく」。アルコール度数が6%で飲みやすく、フルーティで心地よい発泡感はまるでヨーグルト酒のよう

 

個人的には、ほのかに酸があって低アルコールのどぶろくが飲みやすく、より若者向けかなと思います(上記「鶯印のどぶろく」など)。その意味では、日本酒の低アルコールにごり酒(「讃岐くらうでぃ(6%)」「尾瀬の雪どけ 桃色にごり(10%)」など)もヒット要素にあふれているといえます。

 

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来年初頭には「2023年のお酒トレンド予測」的な記事の掲載も予定。そちらもぜひ注目ください!

 

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