前回のオリジナルチキン×キーマカレーに続き、辛味のない子ども用のカレーパウダーでつくるキッズカレーのつくり方をシャンカール・ノグチさんに教えていただきました。ほのかに甘いシナモンの香りがスパイシーなKFCの「カーネルクリスピー」とベストマッチ! 子どもと一緒にスパイスからつくるカレーの楽しさを感じられ、野菜もたっぷり食べられるのがうれしいポイントです。
<教えてくれた人>
シャンカール・ノグチさん
インド・パンジャブ州出身の祖父の代から続く「インドアメリカン貿易商会」の三代目を務めるスパイスハンター。極上のスパイス販売から飲食店のメニュー開発まで、スパイス香る心豊かな生活を提案。著書に『スパイスの世界へようこそ! : スパイスの基本から秘伝のカレーレシピまで 』(河出書房新社)など多数。
<今回使ったKFCメニューはコレ>
カーネルクリスピー
やわらかい鶏胸肉を使った、サクサク衣の骨なしチキン。
<今回使ったスパイス>
・カルダモン(右) …… 清々しいさわやかな香りを持つスパイス。殻ごと煮込んで香りを抽出する。
・シナモン(左) …… パウダーでもおなじみの甘い香りが特徴的なスパイス。カレーではホール状のものを使用することが多い。
<材料>(2~3皿分)
・カーネルクリスピー 人数分(1人1ピース)
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【香油】
・バター 30g
・シナモンスティック 1本
・カルダモン 3個
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・タマネギ 中玉1個
・トマト 中玉1個
・カリフラワー 小房4個
・ショウガ 1片
・鶏モモ肉 200g
・じゃがいも 2個
・水 150ml
・市販の子ども用カレーパウダー 大さじ1
・塩 適宜
・ライス 人数分
<GNW編集部おすすめの子ども用カレーパウダー>
レッドチリパウダー(一味、唐辛子)やブラックペッパーなどの胡椒、そして山椒、マスタードなどの強い辛味があると、小さな子どもは食べにくいもの。インドアメリカン貿易商会「キッズカレーパウダー」(写真は新パッケージ)は辛味のあるスパイスを使用せず、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダーを中心に調合している。
<まずは動画で調理の流れをチェック!>
<したごしらえ>
鶏モモ肉、じゃがいも、カリフラワーは子どもが食べやすいように小さめにカットする。タマネギは薄切り、トマトは1cm角のサイコロ切りにする。ショウガは皮をむいてせん切りにし、軽く水にさらした後、水気を切る。
<つくり方>
①じゃがいも、カリフラワーを固めにゆでておく。
②厚手の鍋にバター、シナモンスティック、カルダモンをいれ、中火で香りが出るまで炒める。
③タマネギを加えてきつね色になるまで炒める。
④ショウガとトマトを加えて、つぶしながら炒める。トマトが潰れたら、弱火にして子ども用カレーパウダーを加えてざっと混ぜる。
⑤鶏肉を加えて表面を3分ほど焼き、ゆでたじゃがいもとカリフラワーを加え、3分ほど炒める。
⑥水150mlを加え、弱めの中火で15分間、フタをして煮る。ときどき鍋底からすくい上げるように混ぜ合わせ、最後に塩で味をととのえる。
⑦お皿にライスをよそいカレーをかけて、3~4等分にカットしたカーネルクリスピーをのせて完成。
ほっくりとしたじゃがいもとカリフラワーにシナモンの甘い香りがうつってやさしい味わいに。辛くないけれどしっかりスパイスが効いています。カーネルクリスピーをトッピングすることでテンションもアップ!
Not hot,Not kids only! 子どもだけでなく、辛い料理が苦手な大人にもおすすめです。たまには辛くないカレーもいかがでしょう? カーネルクリスピーが乗ったカレーはみんな大喜び! カルダモンとシナモンは噛むと苦みが口に広がるので、お皿に盛る前に取り除いておきましょう。
撮影/鈴木謙介