Googleは、Androidデバイス向けに新たなセキュリティ機能「自動再起動(Auto-Reboot)」を導入しました。この機能は、先週公開された「Google Play開発者サービス v25.14」のアップデートを通じて展開されています。

この新機能は、Androidスマートフォンやタブレットが3日間(72時間)連続でロックされたまま使用されなかった場合、自動的に再起動するというものです。デバイスを使うには、再びパスコードやPIN、パターンの入力が必要となります。
また、Google Play開発者サービスを通じて提供されるため、OSのバージョンアップを待つ必要はありません。特に専用の設定項目は用意されておらず、この機能をオフにすることはできません。
ちなみに、Play開発者サービスは通常、すべてのデバイスに届くまでに1週間以上かかる場合があります。最新版のv25.14が配信されたデバイスでは、設定画面の見た目が改善されるほか、自動車やスマートウォッチとの接続も強化され、Quick Share(ファイルを簡単に共有できる機能)使用時のコンテンツプレビュー機能が追加されます。
この機能の主な目的は、デバイスのセキュリティとプライバシー保護を強化することです。具体的には、デバイスを再起動すると「Before First Unlock(BFU)」という状態に戻ります。この状態では、生体認証や位置情報に基づくロック解除は機能せず、スマートフォン内に保存されたすべてのデータが暗号化されるため、データの抜き取りが大幅に困難になります。
これにより、Androidスマートフォンを紛失したり盗難に遭った場合でも、それが72時間放置されれば自動的に再起動し、より安全なBFU状態に戻って不正なデータアクセスが防げるというわけです。
もっともGoogleは、この機能がどのバージョンのAndroidでサポートされているかといった詳細を明らかにしていません。もし自動再起動が起こった場合、それを画面上で知らせるメッセージが表示されれば、ユーザーも戸惑うことがなさそうです。
Source:Google
via:9to5Google