サムスンは今後のスマートフォンに新型バッテリーを採用すると噂されています。従来では「シリコンカーボン電池」の搭載が予想されていましたが、別の技術が採用される可能性が新たに浮上しました。

シリコンカーボン電池は、従来のリチウムイオン電池で使用されていた黒鉛(グラファイト)を、よりエネルギー密度の高いシリコンに置き換えることで、同じサイズのまま、より多くの電力を蓄えられるようにする技術です。
すでに中国メーカーの一部ではシリコンカーボン電池の実用化が進んでおり、例えば、OnePlus 13TはGoogle Pixel 9と同等の筐体サイズで6200mAh超のバッテリーを搭載。また、Oppo Find N5は折りたたみ時8.93mm、展開時4.21mmという薄型ながら5600mAhの大容量を実現しています。
しかし、サムスンはこれまでシリコンカーボン電池を採用しておらず、最近発売されたGalaxy S25 Edgeでもバッテリー容量は控えめでした。折りたたみスマホでも、競合製品に比べてバッテリー性能で後れを取っている状況です。
この問題について、著名リーカーのJukanlosreveは最近、韓国メディア・The Elecの記事を引用しながら、サムスンが現在導入を検討しているのは、「SUS CAN」と呼ばれるステンレススチールを利用した新しいバッテリー技術であると述べています。
この技術はエネルギー密度と充電速度を向上させるだけでなく、長期間の使用によるバッテリー膨張の抑制効果も期待されています。バッテリーの膨張は、過去のサムスン製スマホでもたびたび問題となっていました。
SUS CANはすでにアップルがiPhone 16 Pro Maxに導入している技術ですが、サムスン製スマホにはこれまで搭載された実績はありません。シリコンカーボン方式に比べると、容量面では少し劣る可能性もあります。
このSUS CANバッテリーが具体的にいつの製品に導入されるかは明らかになっていませんが、競合に遅れを取らないためにも、できるだけ早期の実用化が求められます。
Source: Jukanlosreve (X)
via: 9to5Google