ソニーのショールームとして長年営業されてきた銀座ソニービルが、老朽化を理由に解体されることが決まり、3月31日をもってすべての営業が終了。営業終了当日はフィナーレイベントが開催され、銀座の街は解体を惜しむ人々やスタッフであふれかえりました。
解体後はどうなる? ソニービル
ソニービルは、文字通りソニーのショールームとして1966年に開業。銀座の玄関口ともいえる数寄屋橋交差点の角という好立地もさることながら、数々の展示やイベントなどを開催し、銀座のランドマークとして多くの人に愛されてきました。
そのソニービルも今年で開業から51年を迎え、老朽化やビル運用の見直しの観点から解体が決定。3月31日で一旦営業は終了し、ビル解体後は2018年夏に「ソニーパーク」という名の「公園」として生まれ変わります。
ソニーパークは東京オリンピックが開催される2020年の夏まで営業された後、新ソニービルの建設が着工され、2022年に開業される予定となっています。
最後を彩ったIt’s a Sony展も終了
ソニービルの解体を受け、2016年秋から「It’s a Sony展」が開催。ソニーの歴史的製品やアートなどが展示され、営業終了までの数ヶ月間を彩りました。
フィナーレイベントにはソニー平井社長も登場
3月31日の営業終了日には大々的にフィナーレイベントが開催され、メディアだけでなく、銀座の街を歩く人も巻き込んで大盛況となりました。イベントではソニーの平井社長が登壇し、「解体後は誰もが使える公園として東京オリンピックを支えるとともに、銀座の街へ恩返しがしたい」とその想いを語りました。
トークで終了かと思いきや、平井社長がまさかのサックス演奏を披露! ここからライブパートに突入しました。
「さよなら」ではなく「新たな始まり」
こうして銀座ソニービルは51年の歴史に幕を閉じましたが、あくまでも公園施設を経た新ソニービル建設へ向けての第一歩ということで、惜しんだとしても悲しむことではありません。
ソニービルといえば、初代プレイステーション全盛期に、ゲームプログラマーをしていた筆者がプログラミング講習を受けにいった日のことが非常に印象深く思い出されます。こうした思い出が、銀座に少しでも縁のある人々の心には残っていることでしょう。
また、昇降速度の遅いエレベーターや急な階段など、ちょっとレトロな感じがするところも個人的には好きだったので、少々残念な気持ちもあります。
しかし、平井社長が語る「ソニーパークプロジェクト」は、銀座の一等地の有効活用という話にとどまらず、企業としてのソニーに新しい展開が待っていることを期待せざるを得ません! ソニーパーク開業時には、また取材してきますので、楽しみに待っていてください!