自作PCパーツや小型PCなどを扱うリンクスインターナショナルは、iOSデバイス向けの周辺機器をリリースしている「PhotoFast」ブランドの新モデル2機種を発表。今回登場したのは、iPhoneやiPadにLightning接続可能なmicroSDカードリーダー「iType-C Reader」とスマホの充電ケーブルにフラッシュメモリを搭載した「MemoriesCable GEN3」。さらに、iPad用キーボードブランド「BRYDGE」の新規取り扱い開始もあわせて発表されました。
バックアップだけでなく異なるOS間のデータ転送にも役立つカードリーダー
iType-C ReaderはLightning、USB Type-C、Micro USB、USB 3.1 Gen 1という4種類のコネクタを搭載したスティックタイプのmicroSDカードリーダー。microSDカードを経由して、iPhoneやAndroidなど異なるOS間でのファイルを転送することが可能です。
このiType-C Readerの使い方ですが、Wi-Fi機能がないデジカメで撮影した高画質な写真をスマホにコピーしたり、iPhoneで撮影した写真が残り容量を圧迫した際に一時的にmicroSDカードに移動させたりなど様々。筆者的には、デジカメで撮影した大量の写真をiPadに読み込んで一気に閲覧したい場合などに役立てています。
特筆すべきは、専用アプリを使うことで多彩なファイル形式のデータがやり取りできる点。基本的なOffice系拡張子はもちろん、画像や音声、動画それぞれで複数の形式に対応。さらに、デジカメで撮影したRAWデータも読み込み可能なので、撮ったその場でiPhoneにデータを移し、サクッとRAW現像するといった使い方も可能です。
一人二役! ストレージ付き充電ケーブル
また、PhotoFastブランドとして「MemoriesCable GEN3」というストレージ付き充電ケーブルも同時に発表されました。こちらは、データを保存できるUSBメモリーがついた充電ケーブルというとイメージしやすいと思います。
本モデルはシリーズの第3世代にあたり、iPhoneを使用しながら充電することを考慮して、ケーブル長を1メートルに設定。ケーブルの両端は、USBとLightningコネクタとなっており、付属のアダプタを使用することでUSB Type-Cにも対応します。
容量のラインナップは32GB、64GB、128GB、200GBの4種。実勢価格は1万2800円~3万4800円。ケーブルはブラックとレッドのカラーバリエーションで展開されています。
iPad用キーボードブランド「BRYDGE」も日本上陸!
リンクスは、iPad用のキーボードなどをリリースしている「BRYDGE」社製品の取り扱いも開始することも発表しました。BRYDGEはiPadなどのタブレットに接続する専用キーボードを手がけるアメリカのメーカーで、タブレットをまるでクラムシェル型のノートパソコンのように使えるキーボード、という点が特徴的です。
今回発表されたラインナップは、iPad mini1~3、iPad mini 4、iPad 9.7インチ(iPad AirやiPad Pro)、iPad Pro 12.9インチ、Surface Pro用の5機種。発売日はiPad Pro 12.9用が6月予定。それ以外のiPad miniやiPad Pro 9.7、Surface用は5月13日となっています。価格は1万3980円~1万8980円。キーボード内部にフラッシュメモリを搭載したモデルも今後ラインナップされる予定とのこと。
Surface Pro 4を愛用する筆者にとって、このキーボードの登場は朗報。キックスタンド仕様のおかげで、膝上での作業がしづらいという悩みを抱えているからです。実際にSurface Pro 4に装着してみたところ、折りたたんだ時のフィット感は抜群なのですが、持った時にズシリとくる重量感が……。なにせ、キーボードだけで700g弱、Surface Pro 4とあわせると1.5kg近くにもなり、せっかくの機動性が失われてしまうというのが正直な感想です。しかし、iPad mini用は350gなのでiPadでヘビーな入力作業を行う人には良さそうです。ただ、残念なことに現時点では英語配列のみで、日本語配列をリリースする予定はないとのこと。
iOS機器の周辺アイテムはそれこそ数え切れないほど存在しています。今回リンクスから発表されたこれらの3アイテムは、そのなかで特に目立つ、というわけではないかもしれません。しかしながら、こうした「派手じゃないけど堅実に便利」なアイテムこそ、きっとiOSライフをよりいっそう快適なものにしてくれるでしょう。