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2017/7/25 13:00

断崖絶壁を電池だけで登頂成功! 過酷すぎる「エボルタNEOチャレンジ 2017」を改めて振り返る

グランドキャニオンを登ったり、電池で廃線になった電車を1日復活させたりと、毎年とんでもないチャレンジを成功させてきたパナソニックの乾電池「エボルタ」の“エボルタチャレンジ”。今年は「エボルタ」がリニューアルされ、電池のスタミナがアップ。進化した乾電池エボルタNEOの実力を試すべく、これまでにない過酷なチャレンジが行われた。

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2017年の「エボルタチャレンジ」概要

今回のチャレンジは、ノルウェーの「リーセフィヨルド」にあるシェーラグ山のおよそ1000メートルもの断崖を、乾電池のエボルタNEOを搭載したロボット「エボルタNEOくん」が登るというもの。断崖の純粋な高さは1000メートルでも、エボルタNEOくんが登るロープの距離は約1280メートル。2008年に行われたグランドキャニオン登頂の530.4メートルのおよそ2倍の距離だ。

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この挑戦のためにスタッフは一度フィヨルドに登り、ロープを張るなど前準備を進めてきた。これだけでもかなり大きなチャレンジとなっているが、その模様はニコニコ動画の「週刊エボルタNEO通信」チャンネルで見ることができる。

 

一度失敗するも再チャレンジで見事登頂成功!

7月7日、ついに本番が開始される。実はチャレンジ開始前の6日からニコニコ生放送では放送が行われていて、「チャレンジ成功を祈願して」という名目でノルウェー産の猫の様子を中継する「ノルウェージャンフォレストキャット1000分生中継」というものが行われていた。猫ファンなのかチャレンジを見に来た人なのかはわからないが、この段階から「かわいい」「ペロペロ」といったコメントが多く寄せられ、大盛り上がりを見せる。

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そして日本時間の7日12時(ノルウェー時間の午前5時)、ついにエボルタNEOくんのチャレンジがスタートした。この生放送には、ゲーム実況者の「茸(たけ)」がナビゲーターとして登場。Twitterのフォロワーが11万7000人を超える大物実況者だけに、実況にも注目が集まった。

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エボルタNEOくんがスタートすると、真っ白な霧に包まれて画面が何も見えなくなったり、雨に降られてしまったりと困難が襲い掛かる。茸の実況も途中で音声が途切れてしまうなど、こちらもなかなか苦労していた模様。「僕も猫で癒されたい」という発言も飛び出している。

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コメントも大いに盛り上がり、エボルタNEOくんへの応援はもちろん、茸の実況にもツッコミが続出するなど、24時間テレビの応援ファックスのような状況に。

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それでチャレンジの行方はというと、ゴール直前にエボルタNEOくんが停止してしまい、一度は達成を逃すものの翌日8日にあらためて挑戦することに。その結果、11時間26分09秒という記録で見事ゴール。ゴール直前、崖の上のカメラにエボルタNEOくんの姿が映ると、画面は「がんばれー!!」というコメントで埋め尽くされるなど、感動的なチャレンジとなった。

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編集部が厳選する印象に残ったシーンベスト3

こんなスケールのでかいチャレンジなんてなかなか見れないということで、GetNavi web編集部は2日間ともかなりの時間、中継をウォッチング。エボルタNEOくんの安否が心配になったり、思わず笑ってしまったり、超シュールすぎたりしたシーンを3つほど紹介したい。

 

【その1】ガケに佇むヤギ

初日は悪天候の影響で崖の途中から完全に雲に覆われてしまったりエボルタNEOくんと同じスピードで進む追跡カメラが機能しなかったりと、過酷な環境。カメラを切り替えられないので、苦肉の策(!?)なのかガケにぽつんといるヤギがアップで映される時間帯が続いた。このヤギ、結構毛並みがよくてフォトジェニックな感じで視聴者も反応。ネット用語の「nice boat」にかけて「nice goat」というコメントが続出。なんともシュールな絵だったが、なんとも癒された瞬間だった。

 

【その2】突然はじまるラスボス的BGM

中継時は、「茸」くんやスタッフが喋ったり映ったりする時間もあるのだが、結構多かったのが風景とBGMの時間帯。深夜のNHKの「映像散歩」のようなイメージと思ってもらえると想像しやすいはず。これが、大自然の風景にクラシック的なBGMの融合が壮大なのだが、突如として激しい音楽に切り替わることも何度か。これには、「何かが始まるのか?」と緊張感が漂うのだが、特にドラマティックな展開は起こらず。でも、見ているだけで楽しかった。

 

【その3】視聴者たちの団結力

これはもうニコニコ生放送の真骨頂という内容で、最初こそ斜に構えていたユーザーがどんどん夢中になっていく様子が感動的。例えば、再チャレンジ日のスタートから2時間の場面では、「茸くんは10000個の『がんばれ」を数えるまで上(ゴール地点)に上がれませんので、沢山のコメントをお願いします!」というお題が与えられ、それにみんなで応えていく様子など、全員が応援したくなる取り組みがあって、運営の人もユーザーも一緒に一体感&グルーブが生まれていた。エボルタNEOくんのゴールシーンが最も感動的だったけど、クライマックスに近づくにつれて団結していく高揚感もヤバかった

 

関係者からも充実のコメント

平均速度は分速約1.86メートルと決して速くはないが、それでもおよそ1200メートルを登り切ったエボルタNEOくん。生みの親であるロボットクリエーターの高橋智隆さんは、「まずはエボルタNEO、本当にお疲れ様。送り出してから11時間、正直計算より少し時間かかったが、この過酷な条件下で無事達成できた。本当に過酷なチャレンジであったが、コツコツ短いストロークでこんなに大きな達成をすることができた。あらためてロボットの可能性、電池の可能性をすごく感じた。なにより、このチャレンジに向けてみんなで努力した結果、こんなに大きな成果として出せてよかった。このよろこびをみんなと一緒にわかちあいたい」とコメント。

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そして、エボルタNEOくんの動力源である「エボルタNEO」電池の関係者は、「初日のチャレンジは残りわずかのところで止まってしまったが、無事ゴールできて本当によかった。エボルタNEOくん、本当に頑張った。お疲れ様。エネルギーの供給源でしかないこの小さな電池で、こんな大きなことができるんだということを皆様にご覧いただくことができて素直にうれしい。チャレンジ開始からゴールまで、ずっと応援、見守り続けてくださった視聴者の皆様を始め、ここまで一生懸命努力してきたチャレンジチームメンバー、現地のスタッフの皆様、本当にありがとうございました」と語る。

 

達成感の溢れる両者のコメントだが、2008年から毎年行われているエボルタチャレンジ。来年の同チャレンジへの挑戦にも注目したいところだ。なお、今回のチャレンジ達成を受け、乾電池エボルタNEO単3形の1000本山分けや、オリジナルTシャツなどが当たる登頂達成キャンペーンも実施中。みなさんも「チャレンジ」してみてはいかがだろうか?

 

【URL】

エボルタNEOチャレンジ公式サイト http://panasonic.jp/battery/challenge/2017/