メモしたい時に限って、「紙がない!」なんてことありませんか?
紙を探している間やスマートフォンのメモ帳を開く間に、頭に浮かんだことや、メモしなければならない情報を忘れてしまうこともあるはず。スタイラスペン(デジタルペン)を持っている方でも、うまく作動せずにストレスを感じることがあるでしょう。
そんなイライラを解消してくれるようなスタイラスが、海外で話題を集めています。
イスラエルを拠点とするOTM Technologies社が手掛ける「Phree(フリー)」は、いつでも、どんな表面にでもメモができるスタイラスです。紙が不要なのはもちろんのこと、専用のパッドを用意したり、平らな場所を探したりする必要もありません。
自分の手の甲や脚、壁や椅子、フルーツなどにも手軽にメモ書きやスケッチができるため、プライベートでもビジネスシーンでも活躍すること間違いなしです。
Phree はOTMが特許を取得した3Dレーザーセンサーを搭載し、動きを読み取ります。スマートフォンやパソコン、タブレット、テレビなどのデバイスとBluetoothで接続し、OfficeやOneNote、Acrobat、EverNote、Google手書き入力などのソフトウェアやアプリに利用できます。
Phreeとデバイスとの間の通信には15ミリ秒もかかりません。パソコンやスマートフォンなどの画面に触れなくても、書いた文字や絵が瞬時に画面に表示されます。
文字や数式を入力したり、絵を描いたり、ドキュメントに注釈を書き込んだり、写真に落書きしたり、様々なことがこのペンでできます。パソコンやスマートフォンのキーボードで文字を打ち込むと変換する手間がかかりますが、Phreeは書いた文字がそのままメモされるので、漢字を使う時にも便利です。
またiOSとAndroid両方に対応した専用のアプリも用意されています。このアプリを使用すれば、スマートフォンを開かなくても、好きな場所に書いたメモやスケッチがアプリに表示されます。
例えば、電話中に相手のメールアドレスや電話番号をメモしたい時に重宝するでしょう。Phreeのデザインは左右対称のため、右利き、左利き、どちらでも使用できるというのも嬉しいですね。
文字を入力する以外にも、2つのユニークな機能が追加されています。内臓マイクとスピーカーを使って通話に対応する機能と、受信したメッセージに返信できる機能です。
時刻や機能を表示するコンパクトなタッチスクリーンを備えており、指でタッチするだけでペンになったり、色を変えられたり、電話に出たり、メッセージを送ったりすることができます。
海外のネットユーザーからは「どんな表面にも書けるなんて凄いわ。早く欲しい」「便利なアイテムね。日々の生活が変わりそう」と発売を楽しみにしている声が寄せられています。
Phreeのサイズは長さ142mm、幅18mmで、重さは30gです。手にフィットする形で、普通のペンと同じように使えそうです。かさばるノートを持ち歩く必要がなくなるので、コンパクトな荷物でお出かけしたい日にピッタリ。バッテリーはUSB充電式で、使用頻度によって変わりますが、1時間の充電で2~7日持つそうです。
現在はクラウドファンディングサイト「Indiegogo」にてプレオーダーを受付中。すでに150万ドル(約1億6500万円)を売り上げ、目標金額の1066%を達成しています。IndiegogoではPhreeが198ドル(約2万1000円)、日本へは送料20ドル(約2100円)で対応しています。専用のケース付きの場合は、249ドル(約2万7000円)になります。
コメントの中には「ほしいけどちょっと高くて購入するか迷う」「素晴らしいペンだと思うけれど予算オーバーだ」との意見もあるので、価格をネックに感じている方もいるようです。ただし、デジタルペンであるPhreeは、通常のペンのようにインクを買い足す必要がないので、購入した後に定期的にコストがかかりません。また、すぐにメモすることができるので、時間の節約にもなります。メリットとデメリットをよく比較して検討したいですね。
クラウドファンディング開始時は、2016年9月に出荷される見通しでしたが、現在も出荷に至っていません。海外メディアの報道によれば、あと数か月で生産に入る予定とのこと。たくさんの人たちがPhreeを使う日を待ち遠しく思っています。