2月9日、SIMフリースマホや格安SIMのブランドとして知られる「FREETEL(フリーテル)」から、新製品が発表されました。SIMフリースマホとして「REI 2 Dual」「Priori 5」の2機種が登場。どちらも同日15時より予約申し込みが開始されています。
そもそも、FREETELといえば、元々プラスワン・マーケティング社が運営していたブランド。格安SIMを取り扱うMVNOという側面と、自社ブランドのSIMフリー端末を販売するスマホメーカーの2面性を持っていました。しかし、プラスワン・マーケティングは昨年12月に民事再生法を申請。現在、MVNO事業は楽天に、端末開発部門は「MAYA SYSTEM」へと事業譲渡されています。
今回発表された2つの新機種は、MAYA SYSTEMに事業譲渡されてから、新体制下で初めて発表・発売するモデルとなります。
2眼カメラを搭載する「REI 2 Dual」
「REI」シリーズの新モデル「REI 2 Dual」は、同ブランド初となる背面デュアルカメラを搭載しました。ディスプレイは5.5インチのフルHD。2.5Dガラスを採用しています。ディスプレイ下部には、物理ホームボタンはなく、画面上にナビゲーションバーが表示される仕様。また、背面には指紋センサーを搭載し、ワンタッチでロック解除などが可能です。
カメラは1300万画素のRGBカメラとモノクロカメラを搭載。なお、センサーにはソニーのIMX258を採用します。撮影機能としては、背景をぼかす「ボカシモード」や、夜景でも色をしっかりと残せる「夜景モード」を搭載。なお、4K動画撮影もサポートします。
そのほか、フォーカス速度をアップし、AE/AFロックに対応。指紋センサーはシャッターとしても使えるようになりました(工場出荷時はオフになっている)。前面カメラは、1600万画素。美肌加工機能「ナチュラル美顔モード」を実装します。開発担当曰く、メイクの厚塗り感がでないのがウリ。
なお、CPUは新たにSnapdragon 625(8コア、2.0GHz)を採用。これによりワイヤレスオーディオ規格の「aptX」をサポートします。また、バッテリーは3300mAh搭載で、連続待受時間は25日間。
同機の実売価格は、3万9744円。2月9日15時から既に予約開始となっており、同月16日に発売されます。
7色カバー同梱の「Priori 5」
エントリーモデルとして展開する「Priori 5」には、7色のバックカバーを同梱。好みに合わせてカバーを付け替えられるのが特徴です。カメラは、シンプルな機能のみを実装。6段階の「ナチュラル美顔モード」はREI 2 Dual同様に利用できます。
CPUには、Snapdragon 210を搭載。RAMは2GB、ROMは16GBとなります。また、ローエンドモデルながらDSDSに対応。
同機の実売価格は1万8144円。こちらも2月9日15時から既に予約開始中、同月23日より発売となります。
プラスワン・マーケティング時代から協業開発してきた「jetfi」は3月から翻訳機能も導入へ
モバイルWi-Fiルーターの「jetfi(ジェットファイ)」は、MAYA SYSTEMが従来より販売していた製品。SIMカードの差し替え不要で100か国以上での通信に対応。4G LTEをサポートします。有料オプションにより、IP電話網を利用した通話もでき、海外から国内に通話し放題となります。
また、バッテリー容量は5350mAh。スマホを2〜3回充電できるモバイルバッテリーとしても機能します。加えて3月から有料オプションとして、新たに翻訳機能が追加される予定。同機のレンタル価格は680円/日(税抜、以下同)。300MB/日を利用できます。また、販売価格は2万4800円となります。
「FREETELと手を繋ぎたいと思ったのは、eSIMを使ったWi-Fiルーターを出したかったから」と吉田氏は語ります。昨年6月から海外eSIMソリューションを中心として協業に向けた検討開始したことがプラスワン・マーケティングとの出逢いのきっかけだったとのこと。
同氏は「今年はeSIMスマホの元年でいろんなものが出てくるのではないだろうか。また、今後は海外eSIMスマートフォンを開発していきたい」といった趣旨も述べていました。そのうち、海外利用に適したミッドレンジ帯のSIMフリースマホが、同ブランドから登場してくるかもしれません。