新プランは、「月間25GB」の大容量プラン1種類。他の容量は選べません。実は、この25GBという容量には意味があります。新プランの発表会ではその理由が語られました。
「25GBあれば毎月100時間の動画配信を視聴できる。100時間というと、動画配信が普及する前のテレビの視聴時間と同じくらいです」(KDDI ライフデザイン事業本部 新規ビジネス推進本部 エンターテイメントビジネス推進部長 宮地悟史氏)。
つまり、スマートフォンの動画配信がかつてのテレビと同じくらい視聴されていくようになると見込んで、大容量のプランをセットにした、という意図なのです。
もちろん、auが自前で展開するビデオパスに加え、米国発の“黒船”Netflixと提携したのもポイント。Netflixが全世界に向けて提供している膨大な動画アーカイブを、ビデオパスの持つ日本向けコンテンツで補完して、さらに充実したラインナップを提供することが狙いです。
現在、他キャリアも海外発の動画配信サービスとの提携を展開。以前からソフトバンクはKDDIと同じくNetflixと、またNTTドコモはスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」との提携をスタートしています。
スマートフォンは今後、次世代の通信サービス「5G」の時代に入っていきます。5G導入予定の2020年以降には、より高速な通信回線を安価に使えるようになるとされています。5G時代が到来すれば、KDDIが打ち出したように今後はさらに動画配信サービスが、かつてのテレビのように多くの人にとって身近なものになるでしょう。