デジタル
2018/6/5 17:30

スマホ対応でめちゃ便利に! 従来機ユーザーがソニーの電子ペーパー新サイズ「DPT-CP1」を試した

以前に本誌で筆者がレビューしましたソニーのデジタルペーパータブレットに、新しいA5版サイズの「DPT-CP1」が6月5日より発売されます。従来のA4版「DPT-RP1」との違いや、本機の発売に合わせて追加したPCアプリの新機能をレポートしたいと思います。

↑左が新しいA5版のDPT-CP1。右側のA4版DPT-RP1に比べるとサイズが一段と小さくなったことがよくわかります

 

デジタルペーパーの特徴は書かれた文字の視認性が高く、消費電力がとても少ないこと。液晶タブレットのように表示のためのバックライトを必要としないため、薄型の製品が開発できます。ソニーは以前にデジタルペーパーを搭載した電子書籍「Reader」を商品として販売していたこともありますが、当時と比べて今のデジタルペーパーは描画応答速度も格段に速く安定しています。iPadのようにカラー表示はできませんが、液晶の画面にスタイラスペンがコツコツと当たる書き味が苦手という方には、このソニーのデジタルペーパーのサラサラとした、鉛筆で紙に文字や絵を描くのに近い感覚をぜひ一度は体験してみることをおすすめします。

 

筆者はいま、昨年発売されたA4版デジタルペーパーのDPT-RP1を仕事用として愛用しています。これまでは原稿のアイデアを書きとめたり取材のメモを取るときは紙のノートと、“こすると消えるフリクション”を使っていましたが、DPT-RP1を使うようになってから、ノートとフリクションの替え芯を買う機会がめっきりと減りました。ノートに書いたメモはしばらくすると書き込んだところがわからなくなりがちですし、ノート自体が場所を取るようになってやがては捨ててしまいます。DPT-RP1のドキュメントはPDFファイルとして電子化して保存できるので、例えば半年以上前に発売された製品をレビューする依頼が急に舞い込んできた時にも、当時の取材メモをすぐに参照できるのが頼もしいところ。

 

さらにDPT-RP1は重さが約358gと下手な紙のノートや手帳よりも軽く、ページめくりは左右スワイプでOKなので、展示会やイベントを取材している時に落ち着いてメモが取れるようになりました。

 

それから、ニュースリリースや製品のプレゼンテーション資料のデータファイルをPDFにして、DPT-RP1に読み込んでから移動中にチェックするという使い方も便利。電子ペーパーディスプレイの解像感が高いので、文字がとても読みやすいですし、取材の時に撮影した写真をコンタクトシートファイルにしてDPT-RP1に読み込んでから、使えそうな写真をピックアップするときの時短にも役立ってます。

↑デジタルペーパーの解像度が高いので、PCで作成したドキュメントのビューワー用途にももってこい。読み込めるのがPDFファイルのみなのがやや残念。電子書籍やPPT、DOC、JPEGファイルなどもダイレクトに読めるようになればうれしいのですが

 

A5版のDPT-CP1はA4版モデルから基本的な機能を踏襲して、デザインもそのまま小さくなったといっていいほど。では、変わった点はどこでしょうか。

 

ひとつは当然ながら小さく・軽くなっています。ディスプレイのサイズは10.3型。A5と言えば、わが家にある比較対象的なデジモノではiPad Pro 9.7インチのサイズ感が比較的近かったので、参考までに写真を撮ってみました。

↑10.3インチのCP1を9.7インチのiPad Proとサイズを比較するとだいたいこんな感じ

 

↑A4変型のGet Navi誌とサイズを比較

 

質量は約240gと、A4サイズのDPT-RP1よりも118gほど軽くなっています。本体の厚みは5.9mmと変わりません。サラサラとしたリアパネルの触り心地、カラーはA4版と一緒です。

 

16階調グレースケール表示のディスプレイはE-ink社の電子ペーパー「Carta」を採用。解像度は1404×1872ドット(220dpi)。ディスプレイがより小さくなったぶん、DPT-RP1よりも約10%の精細な表示が可能になっています。

↑PhotoshopのコンタクトシートをPDFにして送っていただいたファイルをRP1でチェック。記事で使う写真をザッと確認する作業が捗ります

専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)はDPT-RP1に付属するものとまったく一緒。サイズまで一緒なので、A5版のDPT-CP1の側面に装着すると、本体がペンに“だっこされてる感”がDPT-RP1よりも少し強いです。

↑専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)

 

↑専用のスタイラスペンを装着したところ

 

このスタイラスペンは鉛筆やボールペンのように“替え芯”が必要で、フェルトタイプとポリアセタール樹脂素材の2種類が用意されています。筆者は筆圧が強いので、RP1をほぼ毎日使っていて、だいたい3~4週間で交換時になります。替え芯のランニングコストがかかるところがiPad Pro×Apple Pencilとのひとつの違いにもなります。

↑替え芯が必要な点が特徴

 

何はともあれ、DPT-RP1よりも圧倒的に小さくなったA5版モデル。まわりによく「ブラックジャック(間 黒男)が往診の時に持ってるカバンみたいだね」と言われるほど大きなバッグを持ち歩く筆者のようなノマドワーカーにはA4版のサイズ感も気にならないものですが、実はデジタルペーパーの購入をためらっていた理由はサイズ感だったという、女性のビジネスパーソンの皆さんにはDPT-CP1をぜひ手にとってみてほしいです。これなら普段から持ち歩けそうですね。

 

筆者も使ってみて、展示会のイベント取材に出かける機会には、片手でよりいっそう持ちやすくなったA5版のDPT-CP1のほうがベターだと感じました。ただ、原稿のアイデア出しの時には画面を大きく使えるA4版のほうが、なぜか伸び伸びと頭が働いている手応えがあります。懐に余裕があれば両方ほしいです。RP1を持っている人はCP1を安く買える優待サービスみたいなのはアリでしょうか、ソニーさん?

 

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