例年9月ごろに詳細が発表される次世代iPhone。特に今年はガラリと外観が変わるメジャーチェンジの年ということもあって、いやが上にも期待が高まります。最新iOS情報など次世代iPhoneを占うヒントが隠されているアップルの開発者向けイベント「WWDC 2016」基調講演の開催も6月13日(国内では6月14日深夜2時~)に迫ってきたことから、今回はさまざまなところから漏れ伝わってくるウワサや、アップルのこれまでの発表・動向などをもとに、待望の「iPhone 7」(?)がどのようなものになるのかを予想してみました。
iPhone 6世代の“嫌われポイント”は解消しない?
大画面化など、過去最大のアップグレードが行なわれたiPhone 6世代。機能的には非常に素晴らしく、実際、売上的にも過去の記録を大きく更新したのですが、主にデザイン面では不評だったようです。その嫌われポイントは以下の3つ。
・丸っこいデザインがダサい
・カメラが飛び出しているのがイヤ
・背面の“線”がカッコ悪い
確かにiPhone 6世代は何となくAndroidスマホっぽいですよね。飛び出したカメラや、アンテナの都合で入ってしまっている背面分割ラインも確かに気になるところ。iPhone 4の大画面版が欲しいと言ってる人、いまでもよく見かけます。
ただ、現在までに出てきている情報を総合すると、残念ながらこれらは“解決”しないようです。
まず本体形状については、これまでとまったく同じ形、大きさになるというウワサが支配的。ただ、これについては既存カバーをそのまま流用できるという意味で英断なのではないかな、と思います。実際、iPhone SEでもiPhone 5sの形状・サイズを踏襲しました。
飛び出したカメラレンズについても残念ながらこのままという予想。レンズなどの光学技術は電子回路ほどの速度で進歩しないので、たった2年で解決!! とはならなかったようです。ただ、ユーザーとしてはカメラ画質を犠牲にするくらいならこのままでもやむなし、でしょう。カバーを付けてしまえばまったく問題にならないですし。
ただし、背面の分割ラインについては、若干ですが改善する模様。最新世代のiPad Pro(Wi-Fi + Cellular版)でアンテナ部分のデザインが目立たないかたちに改善されているのですが、次世代iPhoneでも若干の変更が施されるようなのです。
具体的には本体背面を横切っていた上下2本のラインがなくなり、エッジ部分を走っていたラインがより側面側に近付くようです。ライン自体は残るもののとても目立たなくなる? ただこれもカバーを付けてしまったら分からなくなってしまうんですけどね。
既にネットでは、どこからか流出した次世代iPhoneのパーツ画像などが流出しているのですが、どれもこの予想を裏付けるものばかり。角張ったソリッドなデザインにリニューアルしてほしいと思っていた人には残念ですが、愛用ケースをそのまま使い続けたいと思っていた人には朗報?
カメラ機能が大幅パワーアップ!! イヤフォンジャックは消滅?
どうやら見た目はほとんど変わらなさそうな次世代iPhoneですが、もちろん中身は大幅に刷新される見込みです。より高性能化した次世代「A10」プロセッサ搭載などは間違いなさそうですが、ほかにも多くの機能向上が施されます。
それらの中でも最も大きな改変といえそうなのが、iPhone 6s Plus後継の大画面モデルでデュアルカメラが採用されるというもの。メインカメラの真横にもう1つのサブカメラが搭載されるというのです。2つのカメラで撮った写真を合成することで写真の解像感をアップさせたり、暗い場所でのノイズを激減させたりするというのがその目的。3D写真が撮れるようになるかもという声も上がっていますが、それにはカメラの位置がやや近すぎる?(3D写真はカメラの位置が人間の目の配置に近いほど良いとされています)
また、スタンダードなiPhone 6s後継機にもレーザーAFという新機軸が追加。これまでも十分に高速でしたが、それ以上の速度でピタっとピントが合うようになるのだとか。
カメラ機能の強化はスマホ業界共通トレンドなので、このパワーアップは確かにありそうです。
そしてさらにその上で、iPad Proのテクノロジーを盛りこんだ“第三の選択肢”が登場するのではという説も。その名も「iPhone 7 Pro」(あるいはPremium?)。Apple Pencilで画面に直接描き込めるようになるほか、キーボードカバーなどを装着できる「Smart Connector」もiPhoneとして初めて搭載されるようです。正直、若干、眉唾ものなウワサなのですが、アップルの最近のシリーズ細分化傾向を見ていると、確かにありえるのかもしれません(同時に、これはキャンセルされたというウワサも流れています)。
機能が増える一方で、なくなってしまう機能もあるようです。不名誉ながらその大本命とされているのがヘッドフォンジャック。確かに現在のiPhoneでは最も縦方向に大きな穴になってしまっているので、これがなくなることで更なる薄型化ができそうです。最近はワイヤレスヘッドフォンも流行ってますしね。
前述したよう、次世代iPhoneはこれ以上薄くならない見込みですが、空いたスペースにアンテナ用の分割ラインを移動させることで見た目をすっきりさせることができます。また、これを使ってシリーズ初のステレオスピーカー(あるいはiPad Pro同等の4スピーカー?)が実現するなんてウワサも。
なお、なくなったヘッドフォンジャックの代わりはLightning端子が担うことに。Lightning端子用の新型イヤフォン、あるいは変換アダプターが付属するとのことです。
「それなしに生きていけなくなる機能」って何?
先日、アメリカのテレビショーでアップルCEO、ティム・クック氏が「新しいiPhoneには、それなしには生きていくことができなくなる、想像も付かない新機能が搭載される」と発言し、話題になっています。まさかの公式リーク。でもそれって何なんでしょう?
パッと思い付くのは「防水」だったり、「ワイヤレス充電」だったりなのですが前者には熱が内部に籠もるため、パフォーマンスが落ちやすいという副作用があったり、後者にも充電速度が遅いという弱点があります。エコ推進派のクック氏らしく「ソーラー充電」という説もあるようですが……。
そして、どれもこれも「想像も付かない」とはほど遠いですよね。ただ、アップルはビデオ通話や指紋センサーなど、他社がとっくに実現している機能をドヤ顔でアピールしてくる企業なのであり得なくはない、かも。今さらでも構わないから「防水」にしてほしいって人も多そうですよね。
ほか、アップルならソフト、サービス的なところで革命を成し遂げてくるのではないかという説もあります。ヘルス分野あるいは、生活家電との連携?(たしかに、開発者向けには既にその布石が打たれています) 国内では使えないApple Payを全世界展開してくるという可能性もありそうですね(個人的にはSuicaが使えるようになってほしい!)。
……こんな予想を覆してくれる「アッ!」と驚くような発表、期待しています。
次なる情報は6月13日のWWDC 2016にて!!
と、毎年想像力をかき立てられる次世代iPhoneのすがた。その続報は、6月13日に開催されるアップルの開発者向けイベント「WWDC 2016」基調講演(国内では6月14日深夜2時~)にて明らかになる見込みです。開発者向けに公開される次世代iOSなどの情報から、次なるiPhoneの姿が明らかになるかも?
もちろんそれらの情報は本サイトでもお届けする予定。公式発表まで(たぶん)あと数ヶ月。「どうなるか」の予想だけで我々をこんなにワクワクさせてくれるiPhoneってやっぱりすごいですよね。
【URL】
Apple http://www.apple.com/jp/