デジタル
2016/5/31 8:00

【西田宗千佳連載】ますますあいまいになる「タブレット」の定義

「週刊GetNavi」Vol.43-2

 

ところで、みなさんは「タブレット」と「PC」の境目はどこだとかんがえているだろうか? きっと「OS」だと思っているのではないか。iOSやAndroidなどのスマホ由来のOSだと「タブレット」で、PC用だとPC……という感じだろうか。もちろん、これは正しくない。Windowsを使ったタブレットはタブレットではないのか、ということになるからだ。

 

OSで分ける、というイメージは、結局のところ「使い方のイメージ」で分かれている、といってもいいだろう。Windowsを使っている場合、そこで使うアプリの大半は、現実的には、過去からずっと使われている「Windows用ソフト」=Win32アプリであり、マウスとキーボードで使うのが基本。タッチ対応・ペン対応も進んでいるが、タッチ・ペン・高解像度ディスプレイなど、最新のハードウエアとWindows 10の機能を生かす「Universal Windows Platform(UWP)アプリ」は、まだ増えてきていないからだ。「過去のPCと同じ使い方もできる」タブレットがWindowsタブレットであり、だからこそ「いわゆるタブレット」とは違う……、というイメージはあった。

 

だが、iOSもAndroidも、最新版では「画面分割」など、PCが得意としてきた機能を取り込みつつあるし、キーボードをセットにする製品も増えている。Microsoft Officeを中心に、「同じことができるアプリ」も増え、完成度も高まった。UWPはまだ増えていないが、マイクロソフトは開発環境改善を進めており、iOS・Androidとの並行開発が容易になってきたいま、改善のきざしはある。ほんのちょっとだけだが。両者は間違いなく近づき、「タブレット」の定義はますますあいまいになる。

↑iPadも「画面分割」が可能
↑iPadも「画面分割」が可能

 

もはや、「タブレットはこういうもの、PCはこういうもの」という定義にさしたる意味はない、というのが筆者の考えだ。どちらも個人向けのコンピュータであり、個人がどう使うか、というだけの話である。結局は「どのアプリを使いたいか」という話に帰結する。

 

一方で、Windows系とそれ以外を分ける要素が出てきたのも事実である。それがなにかは、次回のVol.43-3にて。

 

Vol.43-3」は6月7日(火)公開予定です。

 

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