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2019/6/10 21:45

携帯できることは正義だと実感した第5世代「iPad mini」【ナックルの挑戦状】

いまから6年半前の2012年11月のこと。世の中はiPhone 5発売のビッグウェーブも一段落し、冬の空を迎えているころでした。筆者は始発電車で銀座アップルストアへと向かっていました。そう、その日は初代iPad miniの発売日。正直、それまでアップル製品関係の行列には並んだことがなかったので、例の「セレモニー的」なことも経験してみたいと、孤独に列の最後尾へ。

 

第1世代のiPad miniにはWi-Fiモデルしか設定がなく、単体での通信は不可能。しかも、Retinaディスプレイ非搭載モデルしかないためスペック的には魅力に欠けるモデルでした。しかし、当時筆者は10インチクラスのタブレット端末に疑問を持っており、逆に7~8インチクラスにドハマリしていた時期。この記念すべき小さいiPadを是が非でも手に入れたいと、初のビッグウェーブに乗ることにしたのです。

 

銀座アップルストア前に形成された行列をみると、最前列から数組の装備が明らかに違うことに気づきます。少なくとも1泊レベルではないことだけは確かでしょう。都心とはいえ11月末の寒空の下、パーフェクト装備で待機しています。しかし、iPhoneの発売とは違い、さほどの過熱ぶりはみせていない様子。発売解禁後も回線の契約がないぶん、セレモニーの後はスムーズに客がはけていったのが印象的でした。もちろん筆者も16GBの最安モデルをゲット。その足で編集部に向かいドヤった記憶があります。

 

それから6年以上の歳月が流れ、iPad miniも第5世代となりました。これまでの2~4世代にはLTEやRetinaディスプレイが搭載されるなど、革新的なスペック変更がありましたが、なぜか食指が動かずスルーしてきた筆者。その大きな理由のひとつに5.5インチディスプレイ(俗にいうPlus)の存在があったからです。「もう大きい画面はコレで良いのでは?」と思うようになり、わざわざスマホやガラケーに加えて7~8インチ端末を持ち歩く必要はないのではないかと思う時期がありました。

 

しかし、iPad mni4から今回の第5世代が発売されるまでの約3年半の間に、8インチ熱が再発し、最新モデルはまだかと待望していたことがやっと現実となったのです。

 

6年半ぶりに自腹購入したiPad mini

さて、だいぶ前置きが長くなりましたが、そんなワケで筆者も第5世代iPad miniを購入しました。

↑第5世代iPad mini 64GB Wi-Fi + Cellular 6万800円 (税別)

 

世間では、筐体に変化がない、第2世代Apple Pencilに非対応、いまだにLightning端子などなど批判もありますが、筆者的には納得できる範疇だと思います。唯一、気になるとすれば価格面。筆者が購入したのは、Wi-Fi+セルラーの64GBモデルが6万800円に加え、第1世代Apple Pencilが1万800円、それにAppleCare+の8400円を合わせて、税込で8万6400円。まぁなんとお高いことでしょう。せめてあと1万円ほど安ければ不満は少なかったと思いますが、この後、解説するiPad miniの実用性を考えれば致し方ない出費かと。使用目的によってはApple Pencilは省略してもいいと思います。

 

6年前と全く同じコックピットビュー

久しぶりに手にした最新モデルは、筆者が6年前に購入した初代iPad miniとまったく同じコックピットビューです。唯一、当時はTouch IDがなかったのでホームボタンに四角い図柄が描かれていたくらい。

 

カラーはスペースグレーと迷いましたが、筆者がいつも使用しているiPhone XとThinkPadがブラックなので今回はゴールドをチョイスしてみました。

↑初代発売時はなかったゴールドをチョイス

 

↑Lightningコネクタを採用しています

 

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