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2019/8/5 22:05

このレトロ感…ちゃんとBASICで動くし! NEC初の本格パソコン「PC-8001」の40周年ミニチュア版登場!

NECパーソナルコンピュータは本日、NEC初の本格的パソコンである「PC-8001」40年目を記念し、モバイルノート「LAVIE Pro Mobile」にPC-8001イメージの特別カラーモデル「LAVIE Pro Mobile PM750/NAA」を追加することを発表しました。8月8日より店頭モデルの販売を開始します。

 

そもそもPC-8001って?

1979年9月より販売を開始した8ビットパソコン「PC-8001」は、それまでのマイコンボードを組み立てる方式ではなく、NECとして初となった本格的パソコン。それだけでなく、「国産初期の代表的な8ビット・パーソナル・コンピュータ」として国立科学博物館産業技術史資料センターにより2016年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」第00205号に登録されるなど、わが国の産業史における大きなマイルストーンとなった製品でした。そんな歴史的PCをモデルにしたLAVIE Pro Mobile PM750/NAAがこちら。

PC-8001をイメージしたキーボードとパームレストのカラーリング、さらにかつてのNECロゴも入れたデザインにかつてのギークもうなるはず。さらに起動後、はじめに出る画面もかつてのロゴという演出がニクイです。他の仕様差としては、キーボード上部に「PC 40th Anniversary Edition」の印字も刻印されています。また、PC-8001の銘版をイメージしたステッカーを同梱しているファンサービス盛り沢山の内容となっています。

 

NECは、LAVIE Pro Mobile PM750/NAAにあわせた40周年の記念品として、PC-8001のデザインを細部まで再現したミニチュア「PasocomMini PC-8001」も作成。PasocomMini PC-8001はただのミニチュア模型ではなく、PC-8001互換のBASICが動作し、キーボード、モニターと接続すればゲームなどのBASICプログラムを実行することができるというシロモノです。

 

↑PasocomMini PC-8001の実機。ディテールの作り込みもさることながら、梱包している箱のフォントやら雰囲気の演出が素晴らしい…。サイズはW109.5✕H21✕D67mm

 

PasocomMini PC-8001の開発は、「スマブラ」などで有名なHAL研究所によって行われました。ミニチュアサイズながら、BASICが実行可能な回路を搭載し、USBでキーボード、HDMIでモニターに接続し、実際に使用できます。添付品としてBASICでプログラムされた以下のレトロゲームが入ったSDカードも同梱。収録タイトルは以下。

SPACE MOUSE、LUNAR CITY SOS!、SNAKE WORLD、ASTEROID BELT、CHECK P.、PC-ジャン!、PARACHUTE、SUB-MARINE、SPACE SHIP、ROCKET BOMB、MARINE BELT、平安京エイリアン、JUPITER LANDER、モールアタック、オリオン80、走れ!スカイライン

 

↑ミニファミコン的な外部接続のセットに、またわくわく感がそそられますね

 

PasocomMini PC-8001は非売品となり、LAVIE製品を購入した人のなかから抽選で2000名にもプレゼントされます。しかし、ぜひとも手に入れたい! という方はLAVIE Pro Mobile PM750/NAAとPasocomMini PC-8001がセットとなる、500台限定モデル「PC 40th Anniversary Edition Premium Package」をNEC Directより予約しましょう!

 

NECによるPC開発の歴史を振り返る

8月5日に都内で行われた発表会では、同社の40年のPC開発の歴史を振り返る記念碑的な製品が多数展示され、日本国内におけるPCの進化の歴史を見ることができました。

 

【ギャラリー】※外部配信でご覧の方は、オリジナルサイトで閲覧できます

 

NECパーソナルコンピュータのデビット・ベネット社長も登壇し、1979年に発売された「PC-8001」から40年という節目にふさわしい記念モデル「LAVIE Pro Mobile PM750/NAA」を発表。合わせてミニチュアサイズに復刻された「PasocomMini PC-8001」もお披露目しました。

 

↑NECパーソナルコンピュータのデビット・ベネット社長。なんとPC-8001と同じ1979年生まれだとか

 

↑40周年モデルはかつてのロゴが表示されるなど懐かしさを感じさせる仕様となっています

 

↑40周年モデルに同梱される「PasocomMini PC-8001」。なんとBASIC互換でゲームが楽しめます

 

「PasocomMini PC-8001」にはPC-8001で遊べた16本のゲームを収録したSDカードが付属。さらに、ゲームタイトルは今後追加で配信される予定です。

↑SDカードに収録されるゲームは16本

 

PC-8001発売40周年を祝うため、ゲストとして元・日本電気の支配人を務めた渡辺和也さんや、PC-8001の開発に携わった後藤富雄さん、アスキー創業者の西 和彦さんらが登壇し、それぞれの思い出とともに祝辞を述べました。

↑軽妙なトークで会場を沸かせたアスキー創業者の西 和彦さん

 

↑西さんもPC-8001の誕生に携わった人物のひとり

 

また、同社の未来を見据える方向性のひとつとして、プロジェクト「炎神(エンジン)」の総合プロデューサーである森部浩至さんから、ゲーミングPCの開発についても発表がありました。近年、急成長を遂げているe-sports市場へ、満を持しての参入となります。詳細は延べられませんでしたが、国内メジャーブランドの参入は、ゲーミングPC市場をさらに盛り上げるものと期待されます。

↑既視感のあるロゴが遊び心を感じさせます

 

↑左から後藤富雄さん、渡辺和也さん、デビット・ベネット社長、西 和彦さん、森部浩至さん

 

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