机が片付いているかどうかは仕事の効率、生活の質に直結します。「すべてのモノにすぐアクセスできるように考え抜いて散らかしているのだよ」とおっしゃる方もいますが、集中力のないワタシはできるだけ机の上にモノを置きたくありません。というわけで今回試してみたのが、最大32mm厚の机の下からスマホを充電できる中距離Qi充電器「deskHack」です。
12~32mmの中距離でワイヤレス充電できるように設計
スマホなどをワイヤレス充電できる一般的なQi充電器はスタンド型またはマット型で、基本的にはスマホに密着させた状態で充電します。充電距離は2~3mmとなっており、手帳型など厚めのケースを装着している場合充電できないこともあります。
deskHackは12~32mmの中距離でワイヤレス充電できるように設計されており、木、ガラス、プラスチック、石、樹脂などの多くの素材の机・テーブルごしにスマホなどを充電可能です。ただし、一点だけ対応できない素材があります。それは金属。金属製のオフィス机などでは利用できないので、くれぐれもご注意ください。また一般的なQi充電器のようにスマホと密着させて充電できない点にも留意してください。
失敗なしに装着可能な取り付け用シートを用意
本製品のパッケージには同梱品が多数収められています。実際、単に設置するだけならdeskHack本体を机の下に装着して、ACアダプターをつなげばワイヤレス充電できます。しかし、充電可能な範囲はそれほど広いわけではないんですね。ある程度正確にスマホをdeskHackの真上に置かなければいけないわけです。
つまり、「取付用シート」と「固定マグネット」は、「充電目印シール」や「マグネットシート」をdeskHackの真上に正確に貼り付けるための治具というわけです。
流れを把握すれば一台設置するのに10分かからない
説明書にはかなり細かくセットアップ手順が記載されていますが、大胆に端折ると「取付用シート(表)」と「取付用シート(裏)」を「固定マグネット」でずれないようにテーブルに貼って、その後取付用シートで位置合わせして、deskHack本体と充電目印シールを貼るだけ。最後にACアダプターを接続し、ケーブルを「固定クランプ」で配線すれば完成です。流れさえしっかり把握していれば、一台設置するのに10分かからないと思います。
気になる使い勝手は?
さて今回スペック上ギリギリの32mmの厚さの距離で充電を試してみたのですが、まったく問題なく充電できました。しかもケースを装着したままです。さらに20枚の付箋(厚さ約1.34mm)を挟んでみましたが、それでも充電できました。よほど厚い手帳型ケースや、桁外れに豪華な机でもないかぎりdeskHackを利用できそうですね。
端末を滑らせて位置合わせするだけで充電が開始する新感覚
スタンド型またはマット型のQi充電器は端末を「セットする」という感覚が強いですが、deskHackでは机の上に無造作に置いていたスマホをスッと充電目印シールの上に滑らせるだけで充電が開始します。この新感覚を体験すると、スタンド型やマット型のQi充電器が野暮ったく感じられるほどです。
金属製の机には対応できないという弱点があり、一般的なQi充電器より高めではありますが、スマートな充電環境を導入したいという方にはもってこいの製品です。
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