デジタル
2019/9/2 21:00

【ゼロから知れる5G】第1回/5Gってなに?

最近よく耳にする「5G」という言葉。インターネットに関連する言葉と漠然と知っている人もいれば、「5」って何? 「G」って何? という人も多いのではないでしょうか。ここ1-2か月、さらに顕著に「5G」の単語を耳にする機会が増えました。実際にGoogleトレンド検索数も爆発的に伸びていまして、いよいよ世間の関心も高まってきたなと実感しています。

 

そこでGetNavi webでは定期的に、ズバリ「5Gって何?」というテーマのもと、「5G」という言葉の意味から、実際に何ができるようになるのかを連載としてざっくりと紹介しまていきたいと思います。

 

「5G」ってどういう意味?

まず「5G」とは、モバイル通信を支える技術のこと。スマホでネットを見たり、友だちにメッセージを送ったりするには、基地局または相手の機器と「通信」する必要があります。これらの通信を可能にしているのが、「5G」などの通信技術です。

 

そもそも「G」は「Generation=世代」の意味。つまり「5G」は、「第5世代目の通信技術」を指します。「第5世代移動通信システム」と呼ばれることもあります。

 

第5世代ということは、それよりも前の世代の移動通信システム「1G」~「4G」も存在してきました。現在は「4G」が主流で、みなさんが使っているスマホも4Gで通信しています。日本国内の「5G」サービスは2020年春に開始予定です。

 

 

「5G」で実現すること

では「5G」の時代で私たちの生活はどう変化するのでしょうか。3つの重要なポイントをおさえておきましょう。

 

①高速かつ大容量の通信

「5G」ではさらに高速で大容量の通信が可能になります。その速度は4Gの10~20倍以上と言われており、8Kの高画質動画の視聴や、高精細なグラフィックのゲームなどをいまよりも快適に楽しめるようになるでしょう。

 

②超低遅延通信

ネットワーク遅延が4Gの10分の1にまで短縮され、通信の“ずれ”が生じにくくなります。周囲の歩行者や標識をすばやく認識する必要のある「自動運転」や、通信の遅延により致命的な事故が起きかねない「遠隔医療」など、迅速な反応が求められる分野での活用が期待されています。

 

③多数同時接続

1つの基地局に複数の端末が同時にアクセスしても安定した接続ができるようになります。同時接続できる数は、4Gの100倍以上。スマホや家電、乗り物などあらゆるモノがネットワークにつながる「IoT社会」が、ますます普及し便利になることが予想されます。

 

4Gがユーザー個人の利便性を向上させるものでしたが、「5G」は個人を超えて生活インフラまで影響しそうなシステムです。私たちの生活を大きく変えそうな5Gに今後も目が離せません。