10月14日午前2時(日本時間)に開催されたAppleの発表会で発表されたiPhone 12シリーズ。初の5G通信対応など、本品の概要を速報でお届けします。
新たに発売されるのは、iPhone 12(6.1インチ)、iPhone 12 mini(5.4インチ)、性能上位モデルとなるiPhone 12 Pro(6.1インチ)、iPhone 12 Pro Max(6.7インチ)の全4種です。
まず目を引くのがそのデザイン。iPhone 11で採用されていた曲線型のものから、iPhone 5シリーズまで採用されていた角型のものにフォルムチェンジしました。従来モデルより軽量化し、より持ち運びやすくなっています。背面には磁石を内蔵し、非接触充電時の安定性が向上したほか、カード入れをiPhoneの背面に貼り付けるなど、新しい活用法が提案されています。
本シリーズ全機種が採用しているA14 BionicチップはCPUが6コア、GPUは4コア、ニューラルエンジンは16コア。競合機種と比較して、最大値で、CPUの処理性能が50%、グラフィック性能で50%、機械学習性能で80%、それぞれ高速であるとAppleは発表しています。コンソールレベルのゲームをプレイできるようになり、世界的な人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」のiOS向けタイトル「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」でシームレスにゲームを楽しむ様子も公開されました。
ディスプレイは、全機種で有機ELディスプレイを採用。200万:1のコントラスト比でiPhone 11の2倍のピクセル数を誇る、Super Retina XDRディスプレイに進化しました。Appleが「ガラスを超えた存在」というセラミックシールドを使用した画面はiPhone 11以上に強靭です。
カメラは12、12 mini が広角・超広角の2台、12 Pro、12 Pro Maxは広角・超広角・望遠の3台に加えてLiDARスキャナも搭載します。
LiDARスキャナは深度情報をより正確に取得することを可能にし、一眼レフカメラレベルのポートレート写真を撮ることができます。さらに、光を取り込める量が増えたレンズが暗所撮影性能を27%アップさせ、11から搭載されたナイトモードも性能が進化。フロントカメラも新たにナイトモードに対応しました。上位モデルのProでは、手ぶれ補正機能をより強化し、RAWデータの処理、HDRビデオ撮影にも対応。なお、12 Pro Maxは、12 Proに比べ、レンズの性能がさらに上がっています。まさにクリエイター向けの1台です。
カメラ性能がアップしたことでデータ容量も増大しますが、高速通信規格・5Gに対応したことで、インターネット回線を通した瞬時の共有が可能です。高速・低遅延通信を可能にする5Gによって、リアルタイムで進行するゲームのプレイングもより快適になりました。また、バッテリー消費を抑えるため、5GとLTEを自動で切り替える機能も搭載。国内大手キャリアのau、docomo、SoftBank3社とも、サポートが発表されています。
カラーバリエーションはiPhone 12と12 miniがブラック・ホワイト・レッド・グリーン・ブルーの5種、iPhone 12 Proシリーズがゴールド・シルバー・グラファイト・ブルーの4種。
価格はiPhone 12が9万4380円、12 miniが8万2280円、12 Proが11万7480円、12 Pro Maxが12万9580円(すべて税込)。発売日については、iPhone 12と12 Proが10月16日予約開始・10月23日発売、12 miniと12 Pro Maxが11月6日予約開始、11月13日発売とそれぞれ発表されています。