在宅勤務の快適度を左右するのは、ズバリ「装備」である。そこで注目したいのがゲーミングアイテムだ。長時間ゲームを快適に行うためにデザインされた製品が多く、在宅ワークでも活躍必至の相棒となり得るだろう。
【選んだ人】
ギラギラ光るだけが「ゲーミング」じゃない
ヘビーゲーマーが1日のうち、オンラインゲームにアクセスする時間は数時間どころではない。軽く10時間以上をディスプレイに向き合う人も多く、快適なプレイ環境の追求は必須だ。
一方、1日10時間超えとはいかずとも、日々在宅ワークをディスプレイに向かってこなすビジネスパーソンも、いまや珍しくない存在だ。いまこそ、ゲーミング市場で培われたアイテム——すなわち、長時間の高負荷な運用に耐えられる製品が、快適な就労環境を実現するカギになり得る。ゲーミングPCだけでなく、マウスやヘッドセット、家具類に至るまで、ユーザビリティに配慮したハイスペックな「ゲーミングアイテム」が注目されているのだ。
「ゲーミングアイテム」と聞いた時に、暗い部屋でカラフルに光る製品を思い浮かべてしまう人も多いかもしれない。間違いではないが、昨今は落ち着いたデザインの製品も増えてきた。ゲーミングアイテムに抵抗感がある人でも、機能性や軽量化などを突き詰めて進化した製品をチェックすれば、新しい気づきがあるはずだ。
【ゲーミングPCはココが違う】 ハードな仕事もこなす高スペック
ゲーミングPCは3Dゲームなども満足に楽しめるように、優れたディスプレイや処理性能を備える傾向がある。パフォーマンスを長時間維持するための強力な排熱性能は、PCに負荷がかかりがちなクリエイティブ用途でも心強い。
ディスプレイ性能が違う!
処理性能が違う!
排熱性能が違う!
【ノートPC】 ヘビーな作業も快適!
ゲーミングノートといえば、20〜30万円台のハイエンド機を想像しがちだが、10万円台でもディスプレイ性能や冷却システムにこだわっている製品は多い。負荷のかかる作業も快適だ。
その1 144Hz対応の17.3型モニター搭載で滑らかな映像を大画面で楽しめる
エムエスアイコンピュータージャパン
GF75-10SER-612JP
実売価格15万9770円
2月に発売されたばかりの17.3型ゲーミングノートPC。ディスプレイはフルHD画質でノングレア仕上げ。CPUにはインテルCore i7-10750H、GPUにはGeForce RTX 2060を搭載する。Wi-Fi 6をサポート。カラーはブラックのみ。
【ここが仕事に最強】 大きな画面でゆったり作業を
17.3インチの画面は、生産性アップに大きく貢献。インターフェースにはType-CやHDMIがあるので、外部出力も行いやすい。強力な冷却システムも備えており、動画編集など高負荷な作業においても安定して動作する。
その2 基本機能が充実しコストパフォーマンスに優れた1台
マウスコンピューター
G-Tune P5
13万1780円
昨年夏に発売された15.6型モデルで、フルHDのノングレアディスプレイを搭載。CPUには第10世代Core i7のHシリーズを採用する。インターフェース類が充実しており、SDカードや盗難防止ワイヤーのセキュリティロックも備える。Wi-Fi 6をサポート。
【ここが仕事に最強】 ビジネスノート風のシックな外観が◎
ゲーミングとしての処理性能を備えつつ13万円台から入手できる手ごろさが魅力。落ち着いたデザインもビジネスシーンに馴染む。また、MiniDisplayPortとHDMI端子を背面に備えるほか、側面からSDカードや有線LANなども接続可能。
その3 4Kモデルを選べてクリエイティブワークにも最適
Lenovo
Legion Slim 750i
22万5280円
3月下旬に発売される15.6型ゲーミングノート。薄さと軽さを追求しながら、映像編集やCG制作にも耐える高パフォーマンスを実現する。最大5.00GHzの第10世代インテルCoreを搭載。ディスプレイはクリエイター仕様の4Kモデルも選べる。
【ここが仕事に最強】 スタイリッシュで実用性にも優れる
スタイリッシュな外観と機能性を両立。例えば、冷却性と静音性を両立するColdfront 2.0冷却システムは高いパフォーマンスを維持しつつもファンの音が静音性に優れる。また、急速充電に対応し、30分で最大50%充電が行えるのも便利だ。
【マウス】 高精度な操作が可能!
ゲーミングマウスは一般的なマウスより高価だが、早い動きを高精度で読み取れるのが特徴。ショートカット機能を割り当てられるボタンを多く備えた製品もある。
その4 手を労れる最高品質の超軽量ワイヤレスマウス
ロジクール
PRO X SUPERLIGHT ワイヤレス ゲーミングマウス
1万7820円
63g未満という超軽量なワイヤレスマウス。従来のプログレード製品から約25%の軽量化を実現した。トラッキング精度が最大25600DPIと高いうえ、底面のソールも軽やかな操作感を実現する。
【ここが仕事に最強】 連日のマウス操作を快適に
軽やかな操作感に加え、手のひらに馴染む滑らかなボディ形状が、長時間マウスを操作し続ける人にピッタリ。1時間の充電で約70時間使用できるスタミナも魅力だ。背面ロゴは発光しないので、ビジネスシーンでも安心。
【キーボード】
その5 タッチパネルをカスタマイズできるコンパクトなキーボード
ASUS
ROG Falchion
実売価格1万7750円
有線と無線両対応のコンパクトなゲーミングキーボード。左側面にタッチパネルを搭載するのが特徴で、音量調整やアプリ切り替えのほか、ショートカットやマクロキーを登録することもできる。省スペース性と機能性を両立。
【ヘッドセット】 声を精細に聞き取
会話やSEが解像感高く聴こえるようチューニングされたゲーミングヘッドセットは、Web会議の音声を聞き取るのにも有効。コミュニケーションがはかどる。
その6 高品位コンデンサーマイクを搭載しクリアな音声を相手に届ける
beyerdynamic
MMX300 2nd Generation プロ用ゲーミングヘッドセット
実売価格3万2780円
ドイツの老舗音響機器メーカーが手がけるゲーミングヘッドセット。FPSなどのゲームジャンルに最適化されており、解像感が高い音の再現に長ける。レコーディングスタジオ品質のコンデンサーマイクを搭載し、クリアな音声を届けることが可能だ。
【ここが仕事に最強】 良いマイクで音を届ける
レコーディングスタジオ品質のコンデンサーマイクを搭載。クリアに音声を伝えられ、ウェビナーの配信にも役立つ。長時間使っても快適な装着感が追求されており、立て続けの会議でも聴き疲れしにくい。
【ワイヤレスイヤホン】
その7 Bluetooth特有の遅延を解消
EPOS Japan
GTW 270 Hybrid
2万6800円
独自形状が耳にフィットして長時間快適に装着できる完全ワイヤレスイヤホン。USB Type-C対応のドングルを使用することで、Bluetooth特有の遅延を低減する。
【チェア】 頭まで安定させよう
ゲーミングチェアは頭まで包み込み、背部、座部もしっかりホールドするため、長時間正しい姿勢をキープできる。ヘッドレストやランバーサポートの有無を要確認だ。
その8 基本機能を備えたお手ごろゲーミングチェア
BEST VALUE STYLE
フルスペック ゲーミングチェア
1万2800円
オンライン専門家具ブランドであるベストバリュースタイルが提供するゲーミングチェア。1万円台前半とリーズナブルながらも、ヘッドレストや昇降調整機能、ランバーサポート、フットレストなど、ゲーミングとしての仕様を備える。
【ここが仕事に最強】 休憩時はフットレストでくつろげる
ビジネスシーンにも馴染むシンプルなデザインが魅力。体を包み込むバケットシートや、調整可能なランバーサポートのおかげで長時間でも快適な座り心地が得られる。休憩時にはフットレストでくつろぐのもOK。
その9 多機能チェアで床派も身体を安定させよう
サンワサプライ
ゲーミング座椅子
2万4800円
ヘッドレストを備えるハイバックの座椅子。可動式アームレスト、180度リクライニング機能、ランバーサポート付き。360度回転可能で、立ち上がる動作や物を取る動作などをスムーズに行える。
【デスク】 必要な機器をゆったり置ける
大型モニターなどを設置するのに十分なスペースや、安定性、周辺機器を収納できる拡張性を備えるのがポイント。自分の身体に合わせた高さ調節に対応した製品も多い。
その10 デュアルモニターを置けてアクセサリの収納性にも優れる
ニトリ
ゲーミングデスク
1万4900円
組み立て式のゲーミングデスク。寸法は幅118×高さ72×奥行63cmで、32インチ程度のディスプレイやデュアルモニターも設置できる。側脚のカラーリングは後付けシールなので、落ち着いた雰囲気が好みなら黒色のままでも使える。
【ここが仕事に最強】 周辺機器の収納機能に注目
ヘッドホンを掛けられるフックや、ケーブルを収納しやすい機構を備えており、周辺機器類をスッキリと整理できる。また、天板手前のエッジが僅かに面取りされていて、腕にフィットしやすいのもニクい。
【ラック】
その11 デスクの拡張だけでなく目隠しにも使える
バウヒュッテ
デスクサイドラック BHS-600SM-BK
実売価格1万2829円
国内大手ゲーミング家具ブランドのラック。耐衝撃性や排熱性に優れPC本体の収納ができるほか、簡易的な間切りとしても◎。木製のMDF天板をデスクの高さに合わせて作業スペースの拡充も可能だ。