6月に開催されたAppleの開発者向けカンファレンス「WWDC」で、新iPhoneでの搭載が見込まれるiOS 10が発表された。ここではベータ版で、iOS 10の主な新機能を紹介する。
スマート家電と連携する新アプリなどを追加予定
ここ数年、6月のWWDCで発表された新iOSが9月発売の新iPhoneに搭載されており、iOS 10も同様になると見られる。iOS 10では従来アプリの機能強化に加え、スマート家電などと連携する「ホーム」といった新アプリが追加される。なお、同OSは今秋配信予定で、iPhone 5以降の機種で利用可能とされている。
進化その1「持ち上げるだけでロック画面が表示される」
ホームボタンなどを押さなくても本体を持ち上げるだけでロック画面が表示され、通知の確認がしやすい。
また、ロック画面を右にスワイプすると表示されるウィジェトの見やすさが向上している。
進化その2「メッセージ機能が大幅にUP!」
送受信したURLがリンク先のイメージを表示するように。
さらに手書き文字の投稿にも対応し、文字が書かれていく様子を動画で送信することも可能だ。スタンプも大幅に拡充される予定。
進化その3「『写真』にメモリー機能が追加!」
写真は、顔認識や撮影場所などのデータを元に自動的にアルバムを作成する機能が飛躍的に進化。「メモリー」というタブが追加され、写真と音楽を結合したスライドショーを作成してくれる。
進化その4「『マップ』で乗換案内が可能に」
いよいよiOS標準の「マップ」で乗換案内が可能に。日本国内も対応予定だ。サードパーティー製アプリにインターフェースを解放したため、他アプリとの連携も強化される見込み。
進化その5「『ミュージック』のデザインが刷新」
ユーザーインターフェースがシンプルなデザインに刷新され、より直感的に操作できるようになる。画面下部のタブは「ライブラリ」「For You」「ブラウズ」「Radio」「検索」という5つに変更される。
進化その6「3Dタッチの機能を拡張」
3Dタッチ機能を強化。従来はアイコンを強く押し込むと、各アプリの機能のショートカットが表示されるが、iOS 10ではウィジェットも表示可能に。より多くの情報を素早く確認できる。
進化その7「迷惑電話を自動でブロック」
「電話」が迷惑電話の自動ブロックに対応するように進化する。また、「Siri」と連携することで、留守番電話のメッセージをテキスト化して表示する機能も追加される。
進化その8「『Siri』がサードパーティーに解放」
音声アシスタント機能「Siri」のAPI(Application Programming Interface)がサードパーティーに解放される。各種アプリとの連携が可能となり、利便性向上に期待。
進化その9「『ホーム』アプリで家電と連携」
標準アプリとして「ホーム」が追加され、スマート家電や各種IoTなどとの連携が可能になる。家電メーカー各社のアプリがこれに集約される可能性も出てきた。
進化その10「『ニュース』がサブスクリプション化」
「ニュース」(現在日本未対応)はデザインが刷新され、一括購読できるサブスクリプション型課金に対応。また、速報はロック画面に通知として表示される。
来週には新iPhoneが発表されると見られていることから、iOS 10の配信スケジュールも明らかになるだろう。iPhone 5以降の機種であれば、新機能を利用できるため、多くのユーザーがその恩恵にあずかることができる。いまから新機能をしっかり予習しておこう!