現地時間7日10時、サンフランシスコにおいてアップルが発表会を開催しました。発表会には既報の通り、「iPhone 7」や「iPhone 7 Plus」、そして「Apple Watch series 2」が登場。発表会のあとには、タッチアンドトライのコーナーが設けられ、発表されたばかりの製品の実物を触る機会を得ました。そこで、写真を中心にそれらの製品を紹介していきましょう。
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iPhone 7を手の平に載せてみました。サイズ感はiPhone 6/6sとほぼ同じ。遠目に見ると、違いはわかりにくいかもしれません。ただし、実際に使うと、ホームボタンの感触や音質などに明らかな違いがありました。
こちらは新色となるジェットブラックのiPhone 7 Plus。鏡のような光沢で目を惹くこと間違いなし。ただし、汚れも目立ちそうなのでこまめなケアが求められそうです。
発表の通り、イヤホンジャックはなく、本体上部はスッキリとした状態。レンズの出っ張り部分の処理がiPhone 6とは異なっています。背面を区切るように横断していたラインもなくなっています。
本体底面にはこれまでと同様にLightning端子を装備。左右にマイクとスピーカーを配置するのはiPhone 6と同様です。
iPhone 7、iPhone 7 Plusでは新たにステレオスピーカーを搭載。上部スピーカーは、スリット部に配置されているそうです。
Macbookのトラックパッドなどに使われている感圧センサーをホームボタンで採用。物理的には動かないが、タッチしてみると、しっかりと押し込んだ反応が得られました。ホームボタンのリアクションは3段階で設定ができます。
液晶ディスプレイのキレイさを示すデモ。スワイプすることで従来の画質とiPhone 7、iPhone 7 Plusの画質に切り替えられました。明るさが増し、それでいてコントラストも高く、パキッとした色表現ができるようになっています。
こちらは動画の再生デモ。動きの速い動画も非常になめらかに映し出し、また、色もクッキリとしています。さらにワンランク上の表現力を得たという印象でした。
映像表現に凝ったスマホゲームも、新搭載の高性能A10 Fusion チップにより、揺らぐ炎や煙、そして雨が降る中、多くのキャラクターが同時に画面上で動き回るなど、緻密な表現をスムーズに再現。ゲーム専用機の映像と比べても遜色はありません。
今回、個人的に最も注目をしていたHomekitの画面です。これはiOS 10の機能なので、iPhone 7、iPhone 7 Plus以前の機種でも利用できるようになります。発表会で対応メーカーのロゴが表示されましたが、そのなかには日本でも展開しているデロンギやフィリップスの名前もありました。日本の家電メーカーの対応を期待したいところです。
日本市場における最大のトピックのひとつが、iPhone 7、iPhone 7 PlusのモバイルSuica対応です。ハンズオンの現場には残念ながらSuicaがセットされた端末はなかったのでテストはできなかったのですが、Suicaを登録することで、Apple Watchで駅の入場などもできるようになるそうです。
また、Suicaの相互乗入機能により、首都圏などのJR東日本エリアだけでなく、日本全国で利用できるとのこと。登録したクレジットカードからSuicaにチャージできるほか、駅などに現金でチャージができる仕組みを検討しているそうです。 iPhone 7、iPhone7 Plusの中にクレジットカードとSuicaの両方が入るため、今後は現金を持ち歩く必要はなくなるかもしれません。
イヤホンジャックを廃止したiPhone7、iPhone7 Plusではワイヤレスでのヘッドホン接続機能を提供していいます。そのひとつが、このAir Pods。事前リークがなかったこともあり、発表会でも最も盛り上がった瞬間のひとつでした。
両耳それぞれにこのワイヤレスイヤホンを装着することで、音楽を聴くことが可能。片耳だけ装着して、通話用ヘッドセットのように使うこともできます。フル充電で約5時間利用できます。装着した状態でイヤホンをタップすると、音楽の停止などができるのが便利。また、コードがないため、引っかかる心配などもなさそうです。
AirPodsのケースのカバーを開けてiPhone 7、iPhone7 Plusに近づけるだけでペアリングができます。この接続はAppleID単位で認証されるため、同じAppleIDで接続している機器がある場合は、切り替える必要なくそちらでもそのまま利用できます。
従来のステレオミニ端子のイヤホンが使えるように、変換アダプターが付属します。
iPhone 7に先駆けて発表された「Apple Watch series 2」。基本性能の向上に加えて、50m防水、GPSの内蔵を実現。スポーツなどでの活躍のシーンが大幅に増えそうです。また、新たにセラミックモデルも登場。セラミックならではの白さがまた個性的です。
ナイキコラボモデルの「Apple Watch Nike +」も登場しました。よりランナーに最適化したフェイスデザインと、汗を逃がせる構造のバンドを採用しています。同社のスポーツウエアともマッチしそうです。
個人的に魅力に感じたのがエルメスモデルの「Apple Watch」。落ち着いたフェイスデザインとレザーの質感がオトナを感じさせます。
ほんの短時間のタッチアンドトライですが、今回発表された製品の数々をざっと触ってみました。もちろん、目玉のひとつである防水機能などは実際の生活空間で触ってこそ、実感できるもの。タッチアンドトライでは、その機能を実感することはできません。しかし、iPhone 7、iPhone 7 Plus、そしてApple Watch series 2を手にすることで、生活がまたひとつ快適になることは間違いなさそうです。