世界初となる「Lightningポートを搭載したAndroidスマートフォン」を開発したとして、海外エンジニアのKenny Pi氏がYouTubeにて動画を公開しています。
Lightningポートは2012年に「iPhone 5」から採用されたインターフェイスで、コネクターの表裏関係なく挿入できるのが特徴。現在はiPhoneだけでなく、iPadやiPod touch、アクセサリーのような幅広い商品に搭載されています。一方で米アップルの認証を取得することができないAndroidスマートフォンでは、USB Type-Cコネクターの採用が一般的です。
今回Kenny Pi氏は韓国サムスンのスマートフォン「Galaxy A51」をベースとし、その外部ポートをLightningへと改造。このLightningポートでは充電だけでなく、データ転送も可能だと報告されています。また一方で、LightningケーブルがAndroidスマートフォンではなくiPhoneに接続していると認識させるための工夫が難しかったとも伝えているのです。
実はKenny Pi氏、以前には「世界初のUSB-C搭載iPhone」を開発した経験のある人物。彼が改造したiPhoneは、オークションで10万ドルを超える価格で落札されました。一方で今回のLightningポート搭載Androidスマートフォンについては、今後改造の解説ビデオを制作するものの、端末の販売は行わないと伝えています。
Androidスマートフォンに対応アクセサリの少ないLightningポートを搭載するメリットは、あまり大きくないかもしれません。それでも、実際に動作する端末を作ってしまうハッカーの探究心は称賛したいものです。
Source: Kenny Pi / YouTube