韓国サムスンがスマートフォン向けの独自プロセッサーを開発しているとの情報を、韓国メディアが報じています。
サムスンといえば、すでにスマートフォンやタブレット、スマートウォッチ向けの独自プロセッサー「Exynosシリーズ」を展開しています。また今年1月には米AMDと提携し、強力なGPUアーキテクチャ「RDNA2」を採用したプロセッサー「Exynos 2200」も発表しました。
今回のiNewsの報道によれば、サムスンのスマートフォン向け独自プロセッサーの計画は、同社電子事業部社長のノ・テムン氏によって明かされたものだそうです。これには、現在同社が直面している「ゲーム最適化サービス(GOS)」と「位置情報システム(GPS)」の問題を同時に解決することが狙いだと伝えられています。
GOS問題とは、Galaxyスマートフォンにて意図的にパフォーマンスを落とし、発熱やバッテリー駆動時間の低下を防ぐ機能です。サムスンはユーザーに説明なくこの機能を搭載したことで、批判を浴びていました。しかし発熱や消費電力を抑えたプロセッサーを自社開発できれば、このような問題は発生しないはずです。
また先述のExynos 2200では、GPSが正常に動作しないという問題も報告されています。この問題に関する解決も、ユーザーから待たれています。
ライバルの米アップルは独自プロセッサー「Aシリーズ」をスマートフォンに、そして「Mシリーズ」をパソコンやタブレットに搭載することで、デバイスの発熱や消費電力を削減することに成功しました。同様のサクセスストーリーを、サムスンも狙っているのかもしれません。
Image: サムスン電子
Source: iNews