毎年のようにApple Watchユーザーが気になることは、「自分の持っているモデルが、次のwatchOSではリストラ(アップデートの対象外)にされるのでは?」ということでしょう。2021年のwatchOS 8では、アップルが販売中のうち最も古いApple Watch Series 3(2017年発売)が、多くの機能を制限されながらも、どうにか現役に踏み止まっていました。
しかし6月のWWDC(世界開発者会議)で発表され、おそらく今年秋にリリースされる次期watchOS 9(仮)でも、Apple Watch Series 3はアップデート対象になるという噂が伝えられています。
アップル関連情報サイト9to5Macの情報源によると、watchOS 9の対象製品は次の通りです。
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch SE
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 3
アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、Apple Watch Series 3は2022年内に製造中止になると予想していました。なぜなら「処理能力が新たなwatchOSの要件を満たさないかもしれない」という理由です。
Apple Watch Series 3はプロセッサーの古さ(Series 3搭載の「S3」チップは32ビット、Series 4以降は64ビットに変更)以上に、「内部ストレージが8GBしかない」ことが使いにくさの原因となっています。ソフトウェア更新するための十分な空き容量がないため、iPhoneとペアリング解除してから復元を求められたこともありました。
これまでの情報をまとめると、「watchOS 9は、Apple Watch Series 3にとって最後のアップデートになる」可能性が高そうです。およそ5年前のハードウェアであり、やむを得なさそうです。
またwatchOS 9の新機能については、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が予想を述べていたことがあります。以下、ざっくりしたまとめです。
- Afib(心房細動)負担検出、つまりユーザーが一定期間内にどれくらいの頻度で心房細動になるかを監視する機能
- 改善された低電力モード。一部のアプリや機能と連動する
- iPhoneから離れた場所で、ショートメールやSOSを緊急サービスへ送信できる衛星通信機能
- 新しい睡眠追跡機能
- 「ヘルス」アプリ内に女性の健康や薬のトラッキング機能が追加
- 新しいワークアウト
- 新しいウォッチフェイス(文字盤)や刷新されたウォッチフェイス
これだけの新機能が一度にやってくるのであれば、さすがにApple Watch Series 3には荷が重いのかもしれません。
Source:9to5Mac