実業家のイーロン・マスク氏はSEC(米国証券取引委員会)への提出文章にて、米ツイッターを買収するために465億ドル(約6兆円)を準備したことがわかりました。
電気自動車の米テスラや、宇宙開発機能のスペースXを率いるマスク氏。そんな同氏は4月4日に突然、ツイッターの株式を9.2%取得し、筆頭株主に。さらにその後、ツイッターの株式を100%取得してオーナーになりたいとの意向を示しているのです。
マスク氏によれば、ツイッターの買収は「言論の自由を守るためだ」と主張しています。具体的にはアルゴリズムのオープン化や、ツイートの編集ボタンの実装を提言しており、これらの変革により「ツイッターの潜在能力を引き出すことができる」とアピールしているのです。
一方でツイッターはマスク氏による買収案を歓迎しておらず、4月15日には既存株主への割安株式の発行を可能にする「ポイズンピル」の導入を発表。また今回の買収資金の調達についても「慎重かつ包括的に熟考している」と、慎重な立場を崩していません。
マスク氏による提案は唐突なものでしたが、ツイッターもその運営やツイートの取り扱いに関するポリシーへと、批判を浴びてきました。ツイッターがマスク氏の保有するオンラインメディアになるのかどうか、今後が大いに注目されます。