Googleは開発者会議「Google I/O」にて、Googleマップの新機能として「 Immersive View」を発表しました。
この「 Immersive View」は何十億ものストリートビューと航空写真をAIにより合成し、没入感ある画像でランドマーク(目印や象徴となる建造物)を見られるものです。さらにタイムスライダーで時間帯をずらし、その時々の混雑状況や交通情報を重ね合わせられるため、どんな公園や街角、人気のライブ会場なども、実際にその場にいるように感じられるとのこと。
例えば、ランチスポットを探したければ、上空からストリートビューまで降りて、レストランを探して店内を覗くことまでできるそうです。
Googleのエンジニアリング担当副社長Liz Reid氏は、本機能について「Google Earthの巨大なズームの魔法を、近所のレベルで提供するもの」と説明。さらにGoogleが何年も前から取り組んでおり、ようやく技術が進歩して自然な感じで使えるようになったとも述べています。
この「 Immersive View」は、ほとんどのスマートフォンで動作するものの、現在のところ米サンフランシスコやニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、東京でしか使えないそう。もっとも、今後はさらに多くの地域が対象になる予定とされています。
一方、Googleマップは、米国やカナダで最も燃費が良くて環境に優しい運転ルートを案内しており、すでに860億マイル(約1400億km)ものルート検索に利用され、50万トン以上のCO2排出を減らすことに繋がったとのこと。
Googleマップは、もはや単なる移動のためのアプリではなくなっています。実際にその場に行く前に下調べして、レストランの予約まで完了させておいたり、環境保護を意識しつつ効率のいい運転を心がけたり、世界の人々のライフスタイルを着実に変えていくことになりそうです。
Source:Google Blog