デジタル
Apple
2022/5/18 13:30

Appleがサブスク料金の方針改定。ユーザーの同意なくても値上げ→自動更新可能に

これまでiPhoneアプリのサブスクリプション(定額製サービス)は、自動更新の料金を値上げする場合、ユーザーに購読を続けるかどうか確認する必要がありました。もし同意しなければ、購読は自動的にキャンセルになっていたわけです。

 

この方針をアップルが変更し、今後はアプリ開発者はユーザーの同意がなくても自動更新の購読料を値上げ可能になったことが明らかとなりました。

 

これは今年4月頃に、アップルが一部の開発者を対象としてテストを始めていたと報告されていました。今回はこの「試験的プログラム」がすべての開発者に開放された格好ですが、いくつかの制限があります。

 

まず、ユーザーには価格の変更を通知しなければなりません。さらに、値上げは1年に1回だけに限られています。

 

ほかの制限としては、通常(月額)のサブスクなら値上げは最大5ドルまで、年間契約は最大50ドルが上限となっています。その場合、アップルは値上げを電子メール、プッシュ通知、アプリ内のメッセージでユーザーに知らせるとのこと。またユーザーは、購読を中止したい場合は、簡単に購読中止の設定にアクセスできるようになります。

 

自動更新の購読料の値上げがこれらの上限を超えた場合、従来通りユーザーの同意が必要となります。新価格に同意しなかった場合は、次の請求期間では購読が更新されない、つまり自動キャンセルとなります。

 

自動更新サブスクに設定しているアプリは、iPhoneのApp Storeアプリ>ユーザーをタップ>サブスクリプションから確認できます。ユーザーは値上げのメールや通知が来ていないか注意しておきたいところですが、とりあえず無茶な値上げは今後もブレーキが掛けられそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac