デジタル
2022/5/26 20:05

メガネ型スピーカーのHUAWEI Eyewearは音漏れしにくいし、軽いし、デザイン良いしでもはやメガネじゃん!

ファーウェイ・ジャパンは5月26日、日本向けの新商品を一挙9製品発表しました。ひときわ注目を集めたのはメガネ型スピーカー「HUAWEI Eyewear」です。日本のアイウェアブランド「OWNDAYS(オンデーズ)」とのコラボレーションモデルも発表されました。

↑OWNDAYS×HUAWEI Eyewear。“どこからどうみてもメガネ”なスピーカーです

 

スマホやパソコンからの音が聴こえるメガネ

HUAWEI Eyewearは“オーディオグラス”と呼ばれるタイプの製品。メガネのテンプル(つる)にスピーカーを内蔵し、ワイヤレスイヤホンと同様にスマホやパソコン、ゲーム機にBluetoothで接続、耳元で音を鳴らします。長時間装着しても疲れにくいうえに、周囲の音も聞こえるという特徴があります。

 

HUAWEI Eyewearの価格は3万2780円(税込)で、5月26日より量販店やAmazon.co.jpなどで順次販売されます。

 

フレームの色はブラックで、形状はボストン型のフルリム、 ウェリントン型のハーフリム、フルリム(Amazon限定)と3種類をラインナップしています。

↑上からウェリントン型のフルリム、ウェリントン型のハーフリム、ボストン型のフルリム

 

見た目はテンプルの縦幅がちょっと太めですが、「スピーカーがついています」と言われなければまったく気づかないようなスタイリッシュさ。重さも約37g~39g(形状によって変わります)と軽いため、普段からメガネをかけ慣れている人なら、長時間かけ続けても苦にならないでしょう。

 

スピーカーは耳の穴よりやや後方にあり、頭に直接響かせるような、立体感のある聴こえ方です。また、ノイズキャンセリング機能(ANC)も備えており、雑踏の中でもしっかりと音楽を楽しめます。

 

操作はテンプルをタップしたり、なぞったりして行います。トントンッとダブルタップで音楽の再生や停止、スーッとスワイプ操作で音量の調整といった具合です。操作方法はスマホアプリから設定・確認できます。

↑側面のテンプルをなぞって操作します

 

↑OWNDAYS×HUAWEI Eyewearと専用アプリの操作画面

 

セミオープンタイプのスピーカーということで、音漏れするかは気になるところでしょう。実機で試してみた感触は「よほど静かな場所で、大音量で聴かなければ、音漏れに気づくのは難しい」というものでした。

 

スマホ側のボリューム表示で80%以上の音量まで上げて、静かな場所で装着者に近い距離なら、シャリシャリとした音漏れに気づくかもしれません。ただし、そのときの装着者本人は、頭が痛くなるくらい大音量で音楽が鳴り響いています。

 

ファーウェイは2021年にメガネ型スピーカー「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II」を発売しており、HUAWEI Eyewearは実質的な後継製品となっています。

 

筆者を含め、メガネをかける人にとってうれしい進化点は「度入りのレンズが入れやすくなった」ことでしょう。メガネ屋に持ち込んで度入りレンズを制作してもらいやすいように、レンズ部分が外れるようになっています。

 

また、新たに通話時の雑音カット(ノイズキャンセリング)にも対応。ノイズキャンセリングはメガネ本体側で処理するため、パソコンでのZoom会議などのシーンでも使えます。テレワークなどを意識した作りと言えるでしょう。

 

バッテリー持ちは音楽再生で約6時間、通話で約4時間半。10分間の充電で約80分の音楽再生が可能としています。メガネのテンプルの先に充電端子があり、付属の充電アダプターでUSB Type-Cケーブルに接続する方式です。

 

「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」はサングラス化も可能

OWNDAYSとコラボした「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」の基本的な機能は、HUAWEI Eyewearと共通で、レンズ部分はOWNDAYSオリジナルのデザインとなっています。

↑OWNDAYS×HUAWEI Eyewearのラインナップ

 

フレームはブラックとグレーの2色で、スクエアとウェリントンの2種類をラインナップ。通常版のHUAWEI Eyewearとはやや形状が異なっています。

 

価格はHUAWEI Eyewearと同じ3万2780円(税込)ですが、度入りレンズ込みの価格となっており、HUAWEI Eyewearよりもお得です。レンズは超薄型までが無料で選択可能。オプション料金を支払えばブルーライトをカットするPCレンズや遠近両用レンズ、曇り止めコーティング付きレンズも選べます。

↑度入りレンズで購入可能

 

コラボモデルでは、専用のアクセサリー「SNAP LENS」(別売・税込1500円)も用意。メガネの上からマグネットで取り付ければ、一瞬にしてサングラスに早変わりします。例えばクルマの運転のときだけサングラスにするといった使い方も手軽にできます。

↑ペタっと装着してサングラスになるSNAP LENSは、「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」だけのオプションです

 

「音量や音のクオリティは従来の他社製品をはるかに上」

なお、HUAWEI Eyewearはファーウェイのお膝元、中国をはじめ、世界各地で販売されていますが、今回のコラボモデルであるOWNDAYS×HUAWEI Eyewearは、当面は日本市場限定で販売されます。

 

オンデーズの田中修治社長はコラボモデルについて「言われなければスピーカー搭載と気づかないほどに軽量化されており、音量や音のクオリティは従来の他社製品をはるかに上回っている。ファーウェイが開発中の試作機を見て感銘を受け、共同開発を決断した」とコラボの経緯を説明。「どういった形状だと使いやすいのかなど、メガネ屋としてのノウハウを提供した」(田中氏)といいます。

↑ファーウェイ・ジャパンの楊涛氏(左、ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデント)と、オンデーズの田中修治社長

 

ガンガン響くBluetoothスピーカーも投入

オーディオ関連の製品としては、Bluetoothスピーカー「HUAWEI Sound Joy」も発表されました。フランスのオーディオメーカーDevialet(デビアレ)の音響監修を受けた製品で、360度全方位に鳴り響く筒型スピーカーです。価格は1万4800円(税込)で、本日5月26日の発売です。

↑HUAWEI Sound Joy

 

大音量でガンガン鳴らせるタイプのスピーカーで、屋外でも使いやすいIP67相当の防塵・防水仕様。バッテリーは8800mAhと大容量で、最大26時間の長時間再生が可能です。ポータブルスピーカーとしては大きく、重めで、サイズは約73×73×202mm、重さは約680gとなっています。カラーはオブシディアンブラックとスプルースグリーンの2色をラインナップします。

↑大口径スピーカーに大容量バッテリーを搭載でずっしり重め

 

↑デビアレの特徴というPush-Push式のパッシブラジエーターを上下に搭載。低音を鳴らすとガンガン振動します

 

スピーカーユニットは20Wフルレンジドライバーと10Wツイーター、パッシブラジエーター2基という構成。大音量で鳴らすと筒の先端にあるパッシブラジエーターが勢いよく振動しているのが見て取れます。筒の円周にはカラフルに光るライトを配置し、音楽とあわせてムードを演出します。

 

また、スピーカーを2台用意すると、ステレオ再生が可能に。本体を“振る”という簡単な操作で2つのスピーカーをペアリングできます。

↑2台のスピーカーを振ってペアリング

 

ヘルスケア分野も3つの新製品

スマホと組み合わせて使うヘルスケア製品のジャンルでは、スマート体組成計「HUAWEI Scale 3 Pro」、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 2」、スマートバンド「HUAWEI Band 7」の3製品が発表されました。3製品はいずれも、iPhone/Android向けアプリ「HUAWEI Health」アプリと連携して、心拍数や歩数、体重などを記録します。

 

スマート体組成計のHUAWEI Scale 3 Proは、6月9日発売で価格は1万780円(税込)。足と手の両方を使って全身のデータを測定します。測定結果は体重、BMIや骨格筋量、体内水分率、基礎代謝量、心拍数などの10項目以上に対応。乗った人を自動識別する機能も備えており、家族で共有しやすいようになっています。

↑HUAWEI Scale 3 Pro

 

↑足と手の両方を使って測定します

 

スマートウォッチのHUAWEI WATCH FIT 2はシリコンバンドタイプが2万680円(税込)、レザーバンドタイプが2万3980円(税込)。計5色展開となっています。

 

有機ELディスプレイは画面サイズ1.74インチに大型化。またBluetooth通話機能を新たに搭載し、スマホをカバンに入れたままで、時計から着信に応答できます。さらにAndroidスマホから音楽データを転送して、時計本体で再生する機能も追加されました。

↑HUAWEI WATCH FIT 2

 

↑シリコンバンド3色、レザーバンド2色のラインナップ

 

ヘルスケア機能は24時間の心拍数計測や睡眠モニタリング、活動量や位置情報を組み合わせた各種ワークアウトの計測に対応。電池が持続するのが特徴で、1日200回画面を表示して毎週30分運動するという“一般的な使用条件”なら10日間、画面表示500回に運動60分の“ヘビーな使用条件”なら7日間は継ぎ足し充電なしで使えます。

 

スマートバンドのHUAWEI Band 7は8580円(税込)と、より手に取りやすい価格のウェアラブル製品です。1万円以下の製品としては珍しく、心拍数や血中酸素、ストレスレベルなどの常時測定に対応しており、身体の不調を検知した際のアラート表示も可能。電池持ちは通常使用で約14日間、ヘビーユースで約10日間とされています。

↑HUAWEI Band 7

 

↑カラーは4色展開

 

このほかにもファーウェイはE Inkディスプレイ搭載のタブレット端末「HUAWEI MatePad Paper」やWindows PC「HUAWEI MateBook」シリーズ、メッシュWi-Fiルーターを発表しています。次回の記事では、とりわけユニークなHUAWEI MatePad Paperを中心に紹介します。

 

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