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2022/6/10 16:00

連続窃盗犯、AirTag入りのバックパックを盗んだばかりにお縄に! 警察が「探す」アプリで追跡

アップルが忘れ物トラッカーAirTagを発売してから1年あまりが経ちましたが、本来の使い方をされることもあれば、悲劇に繋がることもありました。ユーザー自らが盗まれた品々の追跡に使って、無事に取り返したとの報道も思い出されます。

 

そんな最新の事例として、警察が泥棒そのものの追跡に使い、見事に逮捕できたと報じられています。

 

米ノースカロライナ州のメディアWRALによれば、現地の警察はAirTagを連続窃盗犯の追跡に役立てたそうです。この泥棒は、AirTag付きのバックパックを盗んでしまったとのこと。盗難が通報されると、捜査官は「探す」アプリを使ってバックパックを追跡し、窃盗犯を捕らえたしだいです。

 

警察はシャーロット(州の南西部にある都市)南東まで追跡し、窃盗犯がいる家を特定。そこで逮捕しようとしたところ、車で逃げ出されましたが、まだバックパックは持ったままでした。結局、捜査員は車を追跡し、逃げた場所を特定して捕まえたというわけです。

 

この泥棒は5回も逮捕されており、銃器を盗むなどの前科もあったそうです。今回の件でも自動車を壊して侵入、窃盗の重罪、銃器の盗難で起訴されており、ユーザー自らが追跡せずに警察に任せたのが賢明だったようです。

 

アップルは最近、AirTagをより安全なものにするためアップデートを繰り返しています。たとえばAirTagのセットアップ時に「自分の持ち物を追跡するためのものであること、同意なしに人を追跡することは世界中の多くの地域で犯罪である」ことを警告するポップアップを表示。このポップアップには、法執行機関がAirTagに紐付けられたApple IDの個人情報を要求することができるとも書かれています

 

だとすれば、今回の件は「同意なしに人(犯人)を追跡」しているということでアウト……?とも思われますが、警察(法執行機関)自らが、盗品と人間の両方を追跡しているのでグレーゾーンのようです。ともあれ、くれぐれも「AirTagは人を追跡するものではない」と注意しておきたいところです。

 

Source:WRAL
via:9to5Mac