米アドビが画像編集ソフト「Photoshop」のウェブ版を無料で提供すべく、カナダで「フリーミアム版」のテストを開始したことを、海外テックサイトのThe Vergeが報じています。
Photoshopといえば業界標準の高機能な画像編集ソフトですが、アドビは2021年にPhotoshopとドローイングソフト「Illustrator」のウェブ版を発表。現在はどちらもベータ版が提供されており、基本的なドキュメントの閲覧やコメント機能は無料、画像編集を含めたフル機能はサブスクリプションによる有料プランにて提供されています。
The Vergeの報道によると、アドビはこのウェブ版のPhotoshopの中核機能を無料にて提供する予定だとのこと。また、有料プラン限定で提供される機能もあるようです。現在のPhotoshopのウェブ版ではドキュメントを新規で作成することができるようになっており、フリーミアム版はその発展型とみなすこともできます。
Photoshopのウェブ版はアプリのインストールが必要ないことから、Chromebookのようなプラットフォームでも利用できるのがメリットです。また将来的には、無料のウェブ版からサブスクリプションによる有料のフルバージョンへと顧客を乗り換えさせるのが、ウェブ版の目的となるようです。
現時点では、カナダでテストが開始されたフリーミアム版がいつ、どのような形で幅広く展開されるのかは不明です。ウェブ版のPhotoshopはまだベータ版であることから、今後はウェブ版もフリーミアム版にも、さらなる機能追加があることが予測されます。
Source: The Verge