今年秋、おそらく9月に「iPhone 14」シリーズの発売が迫るなか、アップルはすでにテスト生産をスタートし、来月には量産するとの噂が報じられています。
中国メディアITHomeの事情通によると、アップルは秋(9月)に出荷できるよう、8月の大量生産をめざし、昨年と同じスケジュールでiPhone 14のテスト生産を開始したそうです。
またITHomeいわく、iPhone 13の売れ行きは好調ながら、米ウォール街のアナリストらはiPhone 14の売れ行きはさらに良くなると見ているそうです。しかし、これはまさにウォール街のアナリストであるブライアン・ホワイト氏の「経済が弱くインフレの中で、iPhone 14は苦戦する」との予測と矛盾しています。
ただし、世界的にスマートフォンの販売台数が落ち込んでいるなかで、アップルの現行ラインアップ(iPhone 13シリーズ)がトップの売れ行きというのは、ほかの情報源も伝えていることです。
特に中国では新型コロナによる都市封鎖が終わり始めて売上は絶好調で、アナリストのクリシュ・サンカー(Krish Sankar)氏もそれがiPhone 13がライフサイクルの後半で勢いを保つのに役立っていると述べていました。
またITHomeによれば、アップル自らもiPhone 14がより良い結果を出すと考えているそうです。もともとiPhoneのフラッグシップ機はスマートフォンのハイエンド市場を主力としているため、懐に余裕のある裕福なユーザーにはほとんど影響がないと見込んでいるのかもしれません。
しかし、iPhone 14シリーズは全モデルとも13世代より100ドル値上げになるとの噂や、通常価格モデルの「iPhone 14」や「iPhone 14 Max」はプロセッサーやカメラ性能がProモデルと大差が付けられるとの予想もあります。
そうなると、9月以降もiPhone 13シリーズは(値下げされて)売れ続ける。ただしiPhone 14シリーズはあまり売れない……という展開もありえそうです。