最近はサムスンがGalaxy Watch5シリーズを、老舗のFitbitが新型モデル2つを投入したりと、スマートウォッチ市場は活気づいています。その中でも、やはりApple Watchが圧倒的な優位に立ち続けており、2位のサムスンの3倍以上のシェアがあることが明らかとなりました。
市場調査会社Counterpoint Researchによると、2022年第2四半期の全世界スマートウォッチ売上は、前年同期よりも13%増えたそうです。これは前四半期の売上が、やはり前年同期比で13%も伸びたとする以前の調査に続くものです。
そしてアップル(Apple Watch)の出荷台数は、前年同期比で8%増えたとのこと。が、ちょうど次期「Apple Watch Series 8」が発表される直前であり、「Apple Watch Series 7出荷台数の減り方が四半期よりも大きくなった」と指摘されています。つまり新モデルが間近に迫ってきたため、買い控えが起きたということでしょう。
最終的にアップルはかなりの差でトップを守ったものの、2021年第2四半期の市場シェアは前年の30.6%から29.3%に少し落ちる結果となっています。
また地域別に見ると、中国では景気が後退したことでスマートウォッチの売上が減った一方で、インド市場は300%以上の成長を遂げたとのこと。その結果、米国が「スマートウォッチを一番買っている国」であり続けているのに対して、インドは2位に浮上し、中国は3位に、EU諸国は4位に押し下げられています。
またメーカー別ではシェアに変化があり、2位のサムスンは2021年の7.4%から9.2%に伸ばし、全体では3位から2位にランクが上がっています。
もっとも、各スマートウォッチの販売台数が売上高に直結するわけではなさそうです。これらの数字には格安モデルが含まれており、特にインド市場では実に3割が50ドル未満だったそうです。
それに対してApple Watchは、最も安いSeries 3でも2万8800円(税込)。すでにApple Watchは、iPhoneに続くアップルのドル箱となっているようです。
Source:Counerpoint Research