最新フラッグシップ「iPhone 14」シリーズは先週の金曜から予約受付が始まっており、すでに全4モデルそれぞれの人気が分かりつつあるようです。具体的にはiPhone 14とiPhone 14 Plusが「悪い」予約状況が出ており、標準モデル2つの販売戦略が失敗したかもしれない、との分析が伝えられています。
アップル関連情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏によると、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxは、先代のiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxと比べて「中立」「良好」な予約状況になっているそうです。
[Analysis] iPhone 14 首周末線上預購調查與分析 (根據Apple在主要市場線上商店的交貨時間) / iPhone 14 first weekend online pre-order survey and analysis (based on the delivery time of Apple’s online stores in major markets) @mingchikuo https://t.co/Fbq7XcA8Ua
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) September 12, 2022
実際、日本の公式オンラインストアでもProは4~5週間、Pro Maxは5~6週間の配送待ちとなっており、両モデルとも人気が集まっているようです。それに対してiPhone 14とiPhone 14 Plusともに「発売日にお届け」となっており、在庫には余裕があると思われます。
さてKuo氏いわく、アップルがProモデルの出荷予測を増やすかどうかは「不明」であるものの、現在iPhone 14モデル全体の出荷台数のうち約45%を占めるiPhone 14とiPhone 14 Plusの受注を減らす可能性が「高まっている」そうです。
どれほどiPhone 14とiPhone 14 Plusの予約状況が良くないかといえば、「第3世代のiPhone SEやiPhone 13 miniよりも悪い」そうです。Kuo氏は、アップルが2022年前半に需要が低かったため、第3世代iPhone SEとiPhone 13 miniともに注文を減らしたことを指摘しています。
特にiPhone 14 Plusについては「予約結果が予想を大きく下回っている」とのこと。そもそも6.7インチのiPhone 14 Plusが投入されたのは、iPhone 13世代で5.4インチのminiモデルがあまり売れなかったためだと推測されています。小さな標準モデルが不人気だったことで、大きなサイズに入れ替えたというわけです。
しかし、iPhone 14 Plusも空振りに終わりそうなため、Kuo氏は「アップルの標準モデルの製品セグメント化(顧客ニーズに合わせた区分)戦略は今年、失敗する」と述べています。
iPhone 14シリーズでは価格もサイズも手頃なminiサイズがなくなり、小型のスマホを好む人たちからは嘆く声も聞こえてきました。が、デカいiPhone 14 Plusが不人気のままだとすれば、将来のiPhoneでminiが復活することもあり得るかもしれません。
Source:Medium