最新システムソフトウェアiOS 16の配信が始まってから、2週間以上が経ちました。新たなロック画面や「背景から人物やペットを切り抜いて他のアプリに貼り付けられる」などの機能も好評ながらも、「コピペするたびに確認ポップアップが出る」「iPhone 14 Proモデルのカメラが、Instagramなどサードパーティ製アプリで撮影するとガタつく」といった不具合も報告されていました。
そちらはiOS 16.02で解決されましたが、その後も一部ユーザーから「バッテリーが異常に早く消耗する」症状が治っていないとの声が上がっています。
iPhoneを最新バージョンのiOSにアップデートすると、一時的にバッテリー持ちが悪くなるのは「いつものこと」です。これはiOSがコンテンツのインデックスを再作成したり、アプリの最適化をバックグラウンドで処理しているためです。
こうした症状は、通常であれば数日も待てば正常に戻ります。今年3月、iOS 15.4配信後に同様の苦情が上がっていたときも、アップルは「最大48時間待てば解決」と回答していました。
Thanks for reaching out! We’ll be happy to help. It’s normal for your apps and features to need to adjust up to 48 hours after an update.
Let’s have you reach out to us in a DM if this is still an issue after that time so we can help you look into this further.
— Apple Support (@AppleSupport) March 19, 2022
しかし、iOS 16はすでに配信から2週間以上が経過しているのに、苦情はまだ収まっていません。米9to5Macの読者投票では、iPhoneユーザーの63%がiOS 16に更新した後、バッテリー持ちが悪くなったと回答しています。
様々なSNSを検索しても、同じような苦情が大量に見つかります。たとえば大手掲示板Redditでは、iPhone 13 Pro Maxユーザーから「iOS 15では、85%から90%の残量で(職場から)帰宅することがほとんどでした。iOS 16では65%~75%です」との報告もあります。
ほか「11~12時間のバッテリー持ちが7時間になり、FaceTimeやPiP(ピクチャインピクチャー)をすると凄いラグが発生し、全体的に動作がモタつきます」といった声も見つかります。
もともと「コピペのたびに確認ポップアップ」や「iPhone 14 Proカメラのガタつき」はiOS 16.1ベータ版で修正が確認されていましたが、前倒しでバグ修正のiOS 16.02が公開されていました。今回のバッテリー消耗が激しい症状についても、近いうちに緊急アップデートで対処されるのかもしれません。
Source:9to5Mac