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2022/10/11 10:30

ジェットコースターに乗っていたらiPhone 14が緊急通報! 遊園地で誤作動が相次ぐ

iPhone 14シリーズとApple Watch UltraやSeries 8、SE2に搭載された「衝突検出機能」は、激しい交通事故を自動的に検知して緊急電話をかける貴重な機能です。アップルは100万時間以上を超える衝突データでアルゴリズムを訓練したと説明していましたが、ジェットコースターに乗っているだけで誤作動したとの報告が相次いでいます。

↑ジェットコースターでまさかの誤作動……

 

米The Wall Street Journalのジョアンナ・スターン記者やジェットコースター情報誌Coaster101によると、ここ数週間、米国各地の遊園地では、iPhone 14や新型Apple Watchによるトラブルが起きているとのことです。

 

たとえばオハイオ州のキングスアイランドでは少なくとも6回、ジェットコースターで衝突検出が間違って動作したことが確認されています。またテネシー州のドリウッドでは乗り物にデバイスを持ち込まない、あるいは電源を切るよう求める看板を出しているほどだそうです。

↑Coaster101より

 

これまで実際にクルマをぶつけて衝突検出をテスト(非公式)した例は複数ありましたが、ボンネットがひしゃげるほどの衝撃でも発動せず、駐車していた車内にあるiPhoneは反応しないなど、なかなか苦戦していました。が、ジェットコースターは加速や気圧の変化、大きな音などアルゴリズムを騙せる大きな要素を備えているようです。

 

スターン氏はツイートで、ジェットコースターから発信されたiPhoneからの緊急電話(誤報)の音声を紹介しています。

 

さらにスターン氏が問い合わせたところ、アップルの広報担当者は「この技術は安心を提供するものであり、アップルは時間をかけて改良を続けていく」と回答しています。あくまで最悪の事態を避けるための仕組みだがまだ完全ではなく、今後のアップデートをお待ちください、といったところでしょう。

 

今のところジェットコースターに乗るときは、iPhone 14と新型Apple Watchの機内モードをオンにするのが無難そうです。一日でも早く、アップルが修正アップデートを配信するよう望みたいところです。

 

Source:The Wall Street Journal ,Coaster101