フリーウェアでWindows PCの性能を引き上げるアプリは珍しくありませんが、なんと米マイクロソフト(以下、MS)公式の「PC Manager」アプリが開発中だと明らかになりました。
本アプリはここ数か月にわたって開発されており、最近パブリックベータ版がMicrosoft Storeに提出されたと報告されています。ただし、一般ユーザーに対しては隠されているようです。
Microsoft PC Manager (Public Beta) pic.twitter.com/dOQCOgXyGK
— Aggiornamenti Lumia (@ALumia_Italia) October 21, 2022
主な機能は、まずPCのパフォーマンスを向上させるために必要なクリーンアップ(不要なファイルを削除)を行うこと。またPCの健康状態をチェックできるほか、ストレージの管理、プロセス管理(PCの動作を重くしているアプリの終了など)、ログイン時に自動実行するアプリの選択なども用意されています。さらにPCにウィルス感染などの脅威がないか、スキャンする機能も備わっています。
どの機能も、特に目新しいものではありません。たとえばPC Managerをインストールしなくても、[設定]アプリから一時ファイルなど不要なものを削除できます。またWindows 10/11に組み込まれたWindows Defenderを使えば脅威のスキャンも可能です。
とはいえ、Windowsのさまざまな設定をいちいち変えるのが面倒な人には、このアプリが役立つはず。PC Managerは、これまでOSのあちこちに散らばっていた整理機能を一箇所にまとめて使いやすくしたものと言えます。
もっともMSが批判を受けている点が1つあり、それはPC Managerアプリを通じて自社のEdgeブラウザーをインストールするよう誘導していることです。標準のブラウザーをEdge以外に設定している場合、PC Managerはそれを「潜在的な問題」(Potential Issues)とレッテルを貼り「標準ブラウザーをEdgeに」ボタンまで用意しているのです。
もしも技術にそれほど詳しくなければ、間違いなくこの罠にはまるはず。すでにChromeブラウザーなどを標準にしている人は、Edgeに切り替えると元に戻すのに少し手間がかかります。
まもなくPC Managerは、Microsoft Storeで公開される予定です。標準ブラウザー変更の罠さえ気をつければ便利に使えそうでもあり、期待して待ちたいところです。
Source:Aggiornamenti Lumia(Twitter)
via:MSPowerUser