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2022/10/28 10:45

アップル幹部、「メタバースという言葉は絶対に使わない」と発言。Meta社への当てつけ?

アップルがAR/VR(拡張現実/仮想現実)ヘッドセットを開発しているのは、同社は正式に認めたことはないものの、ほぼ公然の秘密となっています。そんななか、アップルの幹部が「メタバース」という言葉は絶対に使わないと発言したことが注目を集めています。

↑Image:WSJ

 

これはアップルのワールドワイドマーケティング担当上級副社長グレッグ・ジョスウィアック氏と、ソフトウェア担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏が、米The Wall Street Journalが開催したイベントに参加したときに述べられたことです。ちなみに同社が事実上、今後iPhoneへのUSB-C採用を認めたのと同じ場です。

 

そこで2人は、WSJのジョアンナ・スターン記者からインタビューを受けました。話の流れでスターン氏は、噂のアップル製ヘッドセットについて彼らに尋ねましたが、当然ひと言も答えてもらえませんでした。

 

それからスターン氏は2人に「the metaverse is(メタバースとは)」のフレーズを完成させるように頼みましたが、ジョズウィアック氏はすぐに「a word I’ll never use(私が絶対に使わない言葉だ)と答えています。

 

アップル幹部が将来の製品について話を避けるのは、いつものことです。しかし、メタバースについては言葉を濁すどころかバッサリと否定。今月初めに同社のクックCEOが「メタバースは一般人に理解できないと思う」と言ったこともあり、メタバースを推進するために社名まで変えたMeta社(元Facebook)に当てつけているようだと話題を呼んでいる次第です。

 

まさに数日前、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは自社のVRエコシステムがオープンだと主張。そして噂のアップル製ヘッドセットは逆の方法に進みそうであり、競合他社とユーザーの両方に損害を与えかねないと述べたばかりです。

 

アップルとMetaの関係はあまり良好ではないことが知られていますが、アップルがAR/VRヘッドセットを正式に発売すれば、ますますギスギスするのかもしれません。

 

Source:WSJ Tech Live 2022(YouTube) 
via:9to5Mac